連休なんですねって、他人事みたいですけど。でも、昨日は、実家に兄弟家族が集まって誕生会。僕を含んで9月生まれが多いんです。その筆頭が今年満98歳。数えで99歳のオフクロですね。春先にはかなりきわどい状態になったんですが、その後、何とか持ち直して夏を超えました。
どうしても家に戻りたいという彼女の強い希望で一泊の外泊申請。総勢11人という食事会でした。オフクロはもう自分では立てないんですが、車いすで移動することは出来るという状態です。でも、部屋の中はバリアフリーではないんで、いろいろ大変でした。僕は宿泊担当、泊ってました。
そう、隣の部屋で寝ていたんですが、夜中に電気をつける気配で起きてみたら、彼女が「足が動かない」というんですね。備え付けのトイレを使ってベッドに戻ったものの、足が動かない。身体はベッドに戻ったのに、片足が上がってない。
痛くないというので足をベッドに挙げてことなきを得ましたが、もし骨折でもしたら、どうしようと一瞬青くなりました。自宅で介護されている方がどれほど大変なのかを思い知らされた気がしました。
最初はホームにみんな集まって昼飯とい話しだったんですね。でも、彼女がどうしても帰りたいというんで、理由を聞いたら「死ぬまでにもう一度着物が着たい。その写真を撮ってほしい」というんです。
ただ、立てませんからね。着物は着せられない。と言ってやらないわけにはいかないということで姉が中心で何とか羽織る形で写真は撮ったんです。それで疲れて足が動かなくなってしまったんでしょう。でも、今朝は大丈夫だったんで、姉と交代、仕事に行きました、って話が長い。
こういう話を書くつもりじゃなかったんですが。これも備忘録ね。で、クリープハイプのインタビュー。NACK5「J-POP TALKIN’」用です。ヴォーカル・ギター、ソングライターの尾崎世界観さん。この番組は三度目でした。
物書きとしても今、注目されているミュージシャン。一昨年に彼が書いた小説「祐介」は、バンド貧乏青春小説としても秀作でした。売れないバンドの悲哀がリアルでした。今年は日記の単行本化「苦汁200%」を出してました。
日記が単行本になる。うらやましい、という話じゃなくて(笑)。9月26日に5枚目のアルバム「泣きたくなるほど嬉しい日々に」が出ます。良いタイトルでしょう。そんな嬉しい日々を迎えたことのある方はどのくらいいるでしょう。一生でどのくらい経験出来るんでしょう。
そういうタイトルの言葉のセンスも光ってます。これまでの作品にも「死ぬまで一生愛されてると思てったよ」「おやすみ泣き声、さよなら歌姫」「そういえば今日から化け物になった」とかね。語感の良さと意味ありげ。今回のタイトルもそんな印象ですね。
尾崎世界観さん。33歳かな。今年34歳。屈折した文学青年という感じではないです。むしろ人懐っこいほどの話し好き。機転の利いた会話が弾むという感じ。その言葉が斜に構えているけれどナイーブ。あっという間でした。
ナイーブ、僕は”純で傷つきやすい”といういい意味で使ってるんですよ。ジェームスデイーンとか谷川俊太郎さんの感じ。最近は違いますよね。ナーバスと同じような使われ方をしていますよね。あれ、嫌なんですよって、また話は逸れた(笑)。
ともあれ、妙に構えることなく話が聞けた。濃いインタビューだったと思います。デイレクターの編集が大変です(笑)。というわけで、曲ですね。クリープハイプの新曲「今今ここに君とあたし」。”昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました”のアンチテーゼだと言ってました。面白いでしょう。じゃ、おやすみなさい。