二人が一緒に何かをしたとか、そういうことではないです。今日、それぞれにとっての意味のある日で、両方を体験したというだけです。偶然ですね。でも、それぞれが稀有な時間でした。対極的と言ってもいいかもしれません。
氷室さんは今日がデビュー日。30周年。ZEPP TOKYOでスペシャル映像の上映会が行われました。約2時間20分くらいかな。今までのライブ映像からとっておきの曲を編集、一本化して去年の「LAST GIGS」のフィルムコンサートのようなPA、照明を組んだ上映会。ロックしてました。
松本さんの方はビルボード東京での「風のコトダマⅡ」というライブ、というんでしょうか。朗読。サブタイトルは「松本隆の裸にされた言葉たち」。女優の若林麻由美さんが朗読。クラシックのピアニスト、清塚信也さんと横笛奏者の藤舎貴生さんが演奏するというものでした。
一部は「木綿のハンカチーフ」や「風をあつめて」などのポップスとクラシックピアノ、二部はシューベルトの曲や源氏物語を題材にした松本さんの詩と純邦楽。横笛の演奏というのも初めてでしたけど、そこに朗読が加わる。未経験のライブでしたよ。
よく知っている歌詞が全く違って聞こえた。メロデイーもリズムもない。歌詞とは思えないんですね。松本さんの書く詩はメロデイーを呼ぶ、とか、言葉のリズムが歌になっているという言い方をしますけど、そういうことではない。こんなに散文的なドラマが歌いこまれているという発見。面白かったです。
でも、両極端。ビートに特化した氷室さんの上映会と言葉に特化した朗読会。共通していたのは氷室さんが30周年の誕生日で、松本さんも16日が誕生日だったということでバースデーケーキが登場したことでしょうか。
30周年の氷室さんと69歳の松本さん。それぞれが唯一無比のキャリアを重ねているということだけは間違いありません。そして、今、前人未到の領域に足を踏み入れていることもね。
暑かったです。午前中、大宮のNACK5で直太朗さんの完パケをやってから行ったので、ヘロヘロ。ぐったりでした。昨日のスキマスイッチのサンプラも素晴らしかったですが、その話はまた今度。
曲ですね。もちろん、氷室さんの「魂を抱いてくれ」でしょう。あの詩を朗読するとどんな風に聞こえるのでしょうか。じゃ、おやすみなさい。