にわかに、ですよ。突然に。今までそんな素振りもなかったのに、急に。ワールドカップであります。さいたまスーパーアリーナでRADWIMPSを見て、家に帰ってから二試合。アルゼンチン対アイスランド、録画してあったポルトガルとスペインを立て続けに見てしまいました。
普段、こんなにテレビを見ないからかもしれませんが、頭がガンガンする。昨日もロシアとサウジアラビアを見てから寝たら、全然寝付けない。寝不足にならないようにとか書いておきながら、その気配濃厚という感じです。
面白いわけです。にわかでもさんわかでも、ってそんな言葉ないか。ほとんど何も知らなくても楽しめる。こんなにハプニング性に富んでいて何が起こるか分からないスリルにあふれている。サッカーがこんなに面白いのかと思いながら見てます。
サッカーが面白いということもあるんでしょうけど、きっとワールドカップが面白いんだね。サッカーファンというのはサッカーならどんな試合でも楽しめるという人を言うんでしょうけど、そうじゃないですからね。
そういう意味で言えば、僕は音楽ファンですから、ほぼどんな音楽でも好きですし、楽しめます。サッカーはそこまでじゃないですもんね。でも、二試合とも面白かったなあ。メッシが不発だったアルゼンチンとエースがともに爆発したポルトガルとスペイン、というようなことを書いてから恥ずかしくなりました(笑)。
自分で笑ってるけど、サッカーファンに嘲笑されますよね、すみません(笑)。こんなことしてる場合か、という自分もいるんですよ、一応。明日は原稿もありますし、もう寝ますよ。
RADのスーパーアリーナ、素晴らしかったです。まだツアー中ですから、触れませんけど、アルバム発売のタイミングじゃないからこその選曲。こんな古い曲、というのもありました。これ、何だっけという。でも、お客さんはすごいっす。ほとんど一緒に歌ってました。
バンドの気合、テンションが普通じゃなかった。フリージャズ、前衛音楽みたいなバトル感はロックバンド、という域を超えてますね。それでいて繊細。メロデイアス。世界に通用するバンドという印象を一段と強くしました。
新曲をめぐって思いがけないバッシングを受けたりもしてます。でも、野田さんのコメントに書いてある通りだと思いますよ。日の丸を見て感じることも連想することも人それぞれでしょうし、世代によっても育った環境によっても違います。そこに善悪はないです。
僕は古い世代ですから、彼のようには感じません。むしろ、バッシングする人の気持ちが分かったりします。でも、彼が歌っていることを責めようとは思いませんし、責めることも出来ないと思ってます。
音楽は自由です。歌ってはいけないことなどないと思ってます。でも、人を傷つけることは歌わない方がいい。野田さんが謝罪したのは、今まで自分の音楽を聴いてくれていた韓国や中国のファンが親から「聞くな」と言われて悲しませていることが大きかった、と言ってました。
彼らの他の曲を聞けば、あんなに痛い痛々しいまでの無垢な平和主義な音楽はないとわかるでしょうし。糾弾するのも自由ですが、他の曲を聞いてほしいな、というのが素朴な感想です。「歌うな」という権利は誰にもありません、もちろん「歌え」もねって、マジになってしまいました。
ということで、曲はRADですね。新曲「カタルシスト」。じゃ、おやすみなさい。興奮して寝られるかな(笑)。もう一回、おやすみなさい。