1月から始まっていたアリーナツアー&ドームツアーの最終日。大阪ドームと東京ドームそれぞれ二日間の二日目でした。今年はずっとライブをやってたんだなと改めて思いました。堂々たるものでした。
圧倒的なドーム感、圧倒的なファイナル感と何度も口にしてましたけど、確かに圧倒的でしたよ。ストリングスやホーンも入った16人編成の演奏とドーム仕様の分厚いアレンジ。大地をゆすりながらライブが進行してゆくような感じでした。
福山さんの初東京ドームは2001年。あの時はオープニングでギター一本で歌ったんですよね。こんなに大きな会場でいきなりギターだけか、と驚かされた記憶がありますが、その対極でしょうね。
違うことをやるというのではなく、どんなことでも出来る。大編成の中にもギターだけのシーンがあったり、井上鑑さんのピアノだけで歌うシーンがあったり、自在。分厚さの中にも個々のミュージシャンとの呼吸が感じられる。そんなライブでした。
井上鑑さんのアレンジが圧巻でした。壮大なクラシックコンサートのような場面もありました。福山さんが自分で言ってましたけど、2001年の初ドームの時は自分の力量が追い付いていなかった。あれから17年、あの時の自分じゃない、成長した姿を見てほしいと。その言葉通りになりました。
WOWOWでご覧になっていた方も多いでしょうけど、「夏の歌」の展開が絶妙でしたね。彼のそれぞれの年齢の時の夏の記憶。彼の記憶が両親から祖父母の記憶になってゆく。8月9日の記憶。そんな流れの中で「クスノキ」が歌われました。
長崎の被ばくを経験しながら奇跡的に生き残った木を歌ったもの。ことさらにせずに流れの中に組み込まれている、大人のロックコンサートでした。福山さんも風格ありました。客席の自然な手拍子も良かったです。手拍子の海、手拍子の大地という感じでした。
というようなことを雑誌「B・PASS/ALL AREA」に書こうと思います。久々の音楽雑誌。力入ります(笑)。今年は福山さんの40代最後の夏。50代が楽しみになるライブでありました。曲ですね。ライブのタイトルになってました。「暗闇の中で飛べ」。
明日は「LEGEND FORUM」のスタレビ特集、根本要さんのインタビュー。一昨日のNACK5「K’s Transmission」を聞いてしまいましたからねえ。坂崎さんとの壮絶なトークバトル。あんなにしゃべられたらどうしよう、到底太刀打ちできません。怖気ついてます(笑)。じゃ、おやすみなさい。