先月、腰をやってしまって行けませんでした。でも、先方が都合をつけて下さって、明後日に時間をもらえることになりました。飛行機が早朝なんで、明日、羽田近辺に泊まらないといけません。
台湾、何をしに行くんだと思われた方もいらっしゃるでしょうね。去年から時々、見え隠れしてますもんね。取材に行ったのが一昨年の6月か。向こうの音楽関係者に色々話を聞いて「毎日新聞」に短期連載しました。
その時もそういう話はあったんですけど、まだどうなるか分からなかったんです。その後、一旦頓挫してしまったりもしてました。でも、別の形でそれが実現しそうになってきてる、ということで伺うわけです、って何のことか分かりませんね(笑)。
簡単に言ってしまうと、CDの寄付なんですよ。家と仕事場にあるCDを台湾に寄付したい。あなたに何かあった時にこのCDはどうなるの、というカミサンの言葉が発端でありました。
日本の大学に寄付している方は結構いらっしゃるんです。でも、折角なんだから、もっと意味のある形はないかなあと思っていてふっと浮かんだのが台湾でした。日本の音楽に対してはとっても好意的という歴史的な背景もあります。
初めて台湾に行ったのは95年のCHAGE&ASKAのアジアツアーの時で、それから10数回は行ってます。どれも日本のアーテイストのライブです。その都度、親日的な空気を感じたりはしてきましたけど、そこから先のことはその頃は知りませんでした。
どういうことかと言うと、台湾は1949年から87年まで戒厳令が敷かれていて、その間、日本の音楽だけでなく海外の音楽や文化の情報は遮断されている。70年代や80年代、僕らが一番熱くなっていた時代のことはほとんど知られてない。
僕の持っているのはその頃の音楽が中心ですからね。もちろん、最近のものもありますけど、そういう音楽も配信、ネットで聞かれていて、CDは見たことがないという人が多いんです。
というようなことを色んな人と話していて、ある大学が受け皿になってもいい、と言ってくれているんですね。間に入ってくださっている方と一緒に話をしに行く、というのが趣旨なんです。
何しろ国交がない国ですからね。いろんな問題もある。まだどうなるか分かりませんけど、可能性はありそうです。台湾の学生や日本の音楽に関心のある人たちが自由に聞けるライブラリーみたいなものが出来ればなあと思ってます。
というわけで、随時報告ができるようになればいいんですけど、とりあえず。これも終活、ということでしょうか(笑)。曲ですね。アジアに最初に目を向けさせてくれた人たちの曲を。CHAGE&ASKA「太陽と埃の中で」を。じゃ、おやすみなさい。