空いてしまいましたね。消えたことにむしゃくしゃしてというより、テンパってました。点張る。麻雀用語。ペンパルじゃないですよ。あれは文通仲間。文通、なつかしい言葉ですけどね。メールじゃなくて文通。文が通い合う。メールが通うとは言わないもんね。
という話じゃないんです。あ、多少関係してますね。テンパってたのは原稿であります。反射神経が衰えている。データや資料を調べてもすぐに忘れる。何回見ても頭に入らない。原稿に勢いが出てこない。ま、老人性遅筆とでも言いましょうか。
美里さんの88年のアルバム「ribbon」の30周年バージョンが出るんですね。発売は5月。間に連休が入るということもあるんでしょうけど、締めきりが早い。でも、時間がかかる、という状態でした。
美里さんの「ribbon」。素敵なアルバムなんですよね。今聞いても瑞々しい。美里さん、21才ですよ。ふくよかでおおらかでしなやかで透明で無邪気でエネルギッシュで躍動的。改めて色んなことを感じながら書いてました。
21才。大人へのつぼみが膨らんでいる。デビューした10代の時とは違う痛みや畏れのような感傷も生まれている。若いだけじゃない孤独感もあったりして、その反面、溢れんばかりの解放感もある。そんなアルバムであります。
キャッチフレーズは「戦後最大のポップアルバム」。あの言葉を今、どう感じるかとか。そんなことを書いておりました。当時の雑誌のインタビューを集めたりしていて結構時間がかかりました。
で、夜は小林克也&ザ・ナンバーワンバンドのライブ。さいたまスーパーアリーナのTOIRO。350人くらい入るライブスペース。NACK5の克也さんの番組「Funky Friday」の聴取者招待ライブでした。
がっちりやりましたよお。無料招待ライブとは思えない。克也さん、元気でしたねえ。声も出てましたし。あの艶のある声と英語の発音、素晴らしかったです。先日発売、25年ぶりのメジャーからのアルバム「鯛~最後の晩餐」もそういうアルバムです。
今日、77才の誕生日でありました。喜寿。でも、声はもちろんのこと、足腰もしっかりされてる。終わってから「膝、がくがくしてませんか」と聞いたら「つまらないこと聞くな」という顔をされました。お手本、目標ですね。
目標は無理かな。今からあんな素晴らしい声にはなれないでしょうし。元気で楽しくというお手本ですね。それにしてもバンドのメンバーは超一流。ライブは無料招待。NACK5、太っ腹、という感じでした。
というわけで、曲は美里さんね。そう、「ribbon」の歌詞カードの冒頭に、彼女は「友達からもらう手紙から生まれたアルバム」というようなことを書いてました。文通と関係あり、でしょう。じゃ、「ribbon」から「10years」を。おやすみなさい。