クラウド・ルーさんという英語名もあります。盧廣仲さん。台湾のシンガーソングライターです。1985年生まれ。去年の夏に5枚目のアルバム「What’s Folk!!」が出てます。彼のインタビューがありました。
こういうのを縁とかめぐり合わせというんでしょうね。今まで、お付き合いがあったとか、以前から注目していたということでは全くなくて、それこそ土曜日までは知りませんでした。それがなぜ、今日、インタビューすることになったのか。それがめぐり合わせだと思ってるんですよ。
土曜日、ユーミンのライブに行った話は一昨日に書きましたよね。カミサンの止めるのを振り切って、といういきさつは置いておくとして、その会場で紹介されたわけです。してくれたのはアジア圏のポップミュージックに関しての第一人者、評論家の関谷元子さんでした。
その日の夜に彼女が送ってくれた資料やネットの動画を見たら、かなりイメージと違ったんですよ。台湾のポップスというと古くはテレサテンさんとか、割と歌謡曲風な歌い手さんを連想してしまうんですが、そういう感じじゃなかった。
まあ、そういう先入観自体に問題はあるわけで不勉強のそしりは免れませんが。それはそれとして、アルバムのタイトルにもあるように”フォークソング”だったんですよ。シンガーソングライターらしいアーテイストでした。
メインは生ギター。でも、とっても繊細で柔らかくって表現力がある。へえ、こういう人がいるんだ、という印象でした。アルバムもそうなんですね。アコーステイックなんだけど、曲調もバリエーションに富んでいる。手作り感一杯のアルバムでありました。
というような感想を送る中でいつかインタビューしてみたいですね、と返したら、明日、どうですか、という誘いがあった。しかも、FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」を収録するその場所で、彼の方も取材の予定が入っていた。
同じスタジオですよ。僕の終わる時間と彼の始まる時間がちょうど一時間ずれているだけ。じゃ、そこでやりましょう、ということで急遽セッテイングされたという次第でした。偶然ですよ。
こういう偶然は大事にしないと、というのは、どっかで教訓にしてるところがありますね。出会いのタイミング。四日前までは全く知らなかったとは思えないインタビューになりました。
言葉は通じなくても音やメロデイーで伝わるものがある、という音楽。僕らが持っている70年代フォークのマイナー感はないです。叙情的なんだけどリズムもある。でも、牧歌的な生活感がどこかしみじみしていてホッとする。
彼は”ニューフォーク”と言ってましたけどね。日本のミュージシャンと分かりあえる要素はたくさんあるんじゃないでしょうか。日本で言うと、誰かなあ、秦基博さんかなあ、高田漣さんという感じもしました。もし、ご興味あれば。
台湾、この間、行かれなかったばかりですからね。そういう意味で言えば、向こうから手を差し伸べてくれた、という感じもしました。そんなこんなでご縁、めぐり合わせという気持ちになったんだと思います。
明日、一青窈さんの15周年ライブがあるんですね。それも見に行くつもりにしていたら、何と、彼もゲストで出るんだそうです。縁、でしょ。彼のインタビューは、毎日新聞とJ-CAST ニュースで書くつもりです。
ということで、腰の方は大丈夫みたいです。三四日寝てれば大丈夫、という類いのようでした。もっと大変な思いをされてる方がたくさんいらっしゃるのに、冗談交じりにしてしまったことを反省してます。
曲ですね。蘆廣仲、クラウド・ルーさん。アルバム「What’s Folk」から「夏の歌」。南の風を感じます。じゃ、おやすみなさい。