・これで一段落とか書いておきながらね(笑)。でも、あれで終わりじゃ中途半端な気もして、最終日は映画館で見ることにしました。ちょうど昼間渋谷にいたんで、上映時間を見たら、18時半というのがあるじゃないですか。しかも席も残ってた。ラッキーでした。
・ほぼ満員でしたよ。年齢層は様々。場所もあるんでしょうね。20代の女子グループがいるかと思えば、会社帰りのサラリーマンから僕ら世代もいる。色んな人が見に来てるなあという感じでした。
・でも、何でしょうね。映画館なんだけど映画の時とは空気が違いましたね。不思議な連帯感がある。仲間意識というんでしょうか。会ったこともない人達なんだけど、どっか親近感がある。そこはコンサート会場に近いかな。
・映画館はむしろ逆ですもんね。若い頃から、映画館に行くときは一人になりたい時だったりしてました。映画を見ながらボーッと考え事をするとか、あの暗闇の中に紛れ込みに行くとか。一人で過ごす孤独な空間だったように思うんですよ。
・それでいてやっぱりコンサート会場とも違う。そこは映画でしたよね。ライブを見る、ステージと一緒に盛り上がるという感じでもない。その抑制感というのかな。発散して終わり、ああ、楽しかったにならない。もっとじっくりと見つめている。
・そういう意味では、ライブだけ見せる、みたいな作り方じゃなくて良かったと思いますよ。ライブを改めて噛みしめる、みたいな作品としての奥行きがあった。もし、ライブだけ収めていたら、それこそ何であの曲がないの、みたいな議論になってかもしれませんし。
・映画館は映画館。ライブとは違う。映画館上映作はあくまでも映画館で楽しむ作品を追求している。板屋監督も岩熊さんも「それは浜田さん本人の意向だった」と言ってましたけど、それこそ浜田省吾、という感じがするんですよね。
・ライブはライブ会場で、その場のお客さんと作り上げるもの。どんなに音響の良い映画館でも同じような空間は作れない。疑似空間としてライブを再現することではなく、映画にしか表現出来ないものを作り上げる。やっぱりライブはライブなんですよ。
・DVDやブルーレイは家庭で見る物で全く違いますからね。一つの記録として保存する。それぞれの意味や特性を生かしながら、アルバムの世界を表現してゆく。見る度にハッとする場面が違うというのが、それが成功した証しじゃないでしょうか。今日も、あ、こんなシーン、お、こんな音という発見が色々ありました。
・初めて知ったこと。スマホで映画館の席の予約が出来るんですね。それはスマホにして良かったと思いましたよ。昨日、何となく上映時間を見ようと思って探してたら、チケット購入も出来る。席も指定できると知って即買いでありました。
・何を今頃、ですよね。世間知らずなんですよ。やっぱりこれかなあと思って買ったポップコーンのバケツの大きいこともね。Sサイズと言ったのに山盛り。つまみながら見ていたら胃がもたれました(笑)。でも、ポップコーンを食べながら浜田さんを見る日が来るとは思いませんでした(笑)。
・上映期間も終了。これで一段落、ですね。良い思い出になりました。明日は、ヤバイTシャツ屋さんという若いバンドのライブを見ようと思ってます。スタンデイングですよ(笑)。というわけで、曲です。やっぱり「家路」を。アリーナツアーの終演後の空気が蘇って胸が熱くなりました。じゃ、お休みなさい。