・ドルビーアトモスという最新音響による全国21館での一夜限りの上映会。通常上映は9日からということで特別な初日という感じでしょうか。六本木のTOHOシネマで見ました。花の東京のど真ん中。看板館というんでしょうか。板屋監督も一緒でした。
・音、良かったですねえ。ドルビーアトモスというのは天井にもスピーカーがあるというシステム。映画館ではもちろんのこと、コンサートホールとも違う。こういう会場では聞いたことのない音でした。
・迫力というのでもないです。音が大きいということでもない。大きいし迫力もあるんですが、それだけじゃない。そういう威圧感がない。ずーんと来るんだけど柔らかい。圧倒されるというより引き込まれて行く音でした。
・以前、試写会で見ただけですからね。デテイールまで頭に入っていなかったんで、改めて入り込んでしまいました。映画館の設備が良いし飲み物も持ち込み可なんで珈琲を持って入ったんですが、口をつける余裕がありませんでした。
・画面から目が離せない。カットが瞬間的ですし、さりげなく素敵なシーンが続いている。食い入るように見てしまいました。お客さんの中にはポップコーン山盛りという方もいらっしゃいましたが、食べる余裕はあったんでしょうか。
・ビール持参という方もおいででした。あれはアリでしょう。コンサート会場じゃありえないですからね。今度やってみようかと思ってます(笑)。でも、中身が濃いですからねえ。ビールどころじゃないかもしれません。終わってから飲むのは最高じゃないでしょうか。
・改めて気づいたこと。今までも、コンサート会場では浜田さんしか目に入っていなくてそこまで神経が行ってなかったかもしれない映像が印象的、効果的に使われていると話してきましたけど、逆もありました。
・曲によっては映像に目が行ってしまって耳がおろそかになっていたかもしれないという曲が演奏主体になっていたりしました。会場で流していた映像も角度を変えたり、クローズアップするカットを変えたりしていて、かなり違うイメージになってました。
・そういう意味でもコンサートよりコンサートらしい。この感想は試写会の時よりももっと強く感じましたね。ライブの再現ではない。映像ならではのライブ。まさに映画館で楽しむためのライブ映像だと思いました。
・と思ったんですが、どうだったんでしょうね。ライブ会場に行くつもりで腕まくりして足を運ばれた方の中には、思ったほど騒げなかったとか、盛り上がれなかったという感想をお持ちの方もいらっしゃるのかなあと思ったりもしました。
・そういう意味では直近でいうと氷室さんのフィルムコンサートツアーの対極でしょうね。氷室さんの方はどこまでライブ会場に近づけるかを徹底した究極の形でしょう。コンサートホールにPA・照明を持ち込んでまさに東京ドームを再現する。
・あたかもそこにいるように錯覚するくらいにリアルに感じさせる究極の上映方方法。浜田さんの方は映画館に特化している。映画館だからこそ、という作品になっている。まさに「コンセプチュアルライブ映像」でした。
・というわけで、9日から通常上映。9日には六本木のTOHOシネマで板屋監督とのトークイベントもあります。公開インタビューですね。と言ってもチケットは売り切れみたいです。もし、機会があれば。改めて監督に聞いてみたいこともあります。
・曲ですね。中盤のホーンセクションが強調された曲が並んでるのがたまりません。その中から「今夜こそ」を。じゃ、お休みなさい。