・もちろん生きていればですが。1935年1月8日生まれ。今年83才。なくなったのは77年8月16日。42才でした。若かったんですねえ。ロックンロールの王様。アメリカ史上最大のサクセスストーリーの持ち主でした。
・ふっと思い出したんですよ。テレビの番組表に美空ひばり6時間特番という番組があったんですね。すごい番組だなあと思っていてふっとそういえば、と彼のことを思い出しました。美空ひばりとエルビスプレスリー。どっか共通性があるような気がするんですね。
・日本の戦後を明るくした美空ひばりと50年代以降の音楽の歴史を変えたエルビスプレスリー。あらゆるジャンルの歌を歌った傑出した歌唱力の持ち主。若い頃に社会的なバッシングをされたという点も似てます。で、そういえば今日、誕生日だったなと思った次第。
・さっきからずっとエルビスを聴いてます。何の偶然か、何年か前に行方不明になっていたi-podが出てきたんですよ。まだ使えるのかなと思って電源を入れたら作動した。その中に入っている曲を聴いてます。140曲ほど入ってました。50年代から60年代前半の曲ばかり。ほとんど歌えます(笑)。あ、今は喉がいかれてしまっていて無理ですけど。
・こんなにずっと聞くのは久しぶりなんですよ。何だろう、時間がなかったと言えばそれまでですけど、原稿を書くとか取材するという直接の仕事に関係がないからでしょうね。リラックスしてますよお。何にも考えてません。身を任せてます。気持ち良いです。
・人は18才の時に聞いた音楽に一生支配される、と言ったのは誰だったかな。筒井康隆さんかな。支配という言葉が適切かどうか分かりませんけど、18才の時に好きだった歌というのは一生忘れないんでしょうね。まさにその例。時間も年齢もなくなってます。
・去年「ビートルズが教えてくれた」を出した時に、ビートルズ研究家の藤本国彦さんとトークイベントをやったんですね。そこでも話したんですが、ビートルズの受け止め方に二種類ある。つまり、ビートルズで音楽に目覚めた人と、それ以前に好きな音楽があった人との違いですね。
・具体的にはプレスリーを聴いていた世代と、そうでない世代。つまり、ビートルズが神の啓示みたいに感じられた世代。ロックンロール体験がすでにあった世代と、そうでない世代。僕は前者でありました。
・小学校の4年の時かな。ラジオで「ハートブレイクホテル」を聞いた時の衝動。何だこの音楽は、という戸惑いのような驚き。身体がもぞもぞするというか、血が逆流するような、身体が熱くなるような感覚。それが初期衝動というヤツでしょう。
・番組表を見てどこで流れるかを予測をしてラジオにかじりついてたり。住んでいたのが東京の府中の米軍基地の側でしたからね。FENだと頻繁にかかると知ってFEN少年になったり。初めて買ったレコードは「監獄ロック」のコンパクトLPでした。
・33回転シングルね。映画「監獄ロック」の挿入歌が入った、今で言うミニアルバムみたいなものか。英語が好きになったのもそのおかげでしょうね。学校をさぼって映画を見に行ったり。それしか動く姿を見る機会がなかったですからね。というような思い出話をしているときりがない(笑)。
・でも、自分が帰るべき音楽というのはこれなんだろうなあ、と思いますよ。認知症になってもエルビスがかかると涙を流すという時が来るかもしれません、って冗談じゃなくなりそうでやめますが、という話しに(笑)とは付けられません。でもここは(笑)か。
・生きてれば83才。加山さんは81才。何とかそこまでは元気でいたいもんです。でも、星野さんのようなこともありますし。どうなるでしょう。僕は、クルマの運転免許を取ったのが41才と遅かったんですね。自分で運転して大陸を横断してエルビスの生地、メンフィスに行こうと思ったんですが、果たせてません。もう,無理でしょう。
・でも、音楽は身体に染みこんでます。今日は良い夢を見られそうです。曲ですね。何でしょうねえ。10代の時に一番たくさん見た映画が「ブルーハワイ」でした。その中から「月影の渚」を。今夜は雨空。月は出てませんが、じゃ、お休みなさい。