・そういう名前の島があるわけではありません。太田島とか山田島とか。場所は江田島の隣とかね。という島の話しではないんです。アートデイレクターの田島照久さんが、浜田省吾さんを題材にした個展です。一人のクリエーターが一人のアーテイストを題材にした展覧会を開く。これは異例でしょう。
・場所が凄いです。渋谷ヒカリエ。ハチ公側とは反対側。昔、東急文化会館があったところ。プラネタリウムがあったビルの後ですね。再開発で出来上がった近代的なファッションビル。そこの9階かな。広―いところですよ。全面を使ってます。
・浜田島は今まで、横浜・大阪・名古屋・福岡と行われてきてこれが5回目。僕は、2014年の名古屋以来だったんですが、全然違いました。規模が大きい。仕掛けも新しい。並べ方もかなりの工夫が見られました。
・田島さんは、音楽ファンにとっては馴染みの深いアートデイレクターでしょう。尾崎豊さんでも知られてますね。浜田さんは1980年のアルバム「HOME BOUND」以来、全てのアルバムのデザインを手がけている。写真、イラストも含めてですね。ライブで使っているビジュアルもほとんどがそうです。
・つまり、世間が持っている”浜田省吾“のイメージは彼の作り上げたものと言って過言ではないでしょう。大自然をバックにしてものでも都会のアスファルトの上で撮影されたものでもイメージに全くブレがないのは、彼のデザインにブレがないからでもありますね。
・前は、ジャケットの原画とかオリジナルデザインとか未発表映像とか、お宝グッズ的な展示も多かったんですが、それだけじゃない。そこに手が加えられている。あの頃の技術で出来なかったことの説明つきで今のバージョンになっていたりする。
・彼は音がリマスタリングされて生まれ変わるように、新しいテクノロジーを使って映像を再生させるという意味で映像のリマスタリングと書いてました。テクノロジー、日々、進歩してますからね。まさにそこと対応しているという展示会のように思いました。
・700インチと言ってたかな。映画館の画面より大きいんではないかと思える4Kスクリーンがあったんですよ。そこでスライドショーが行われてました。4K。今、家電量販店なんかで宣伝している画像鮮明テレビがそうですよね。
・4Kというのはハイビジョンが4組使われていることなんだそうです。ハイビジョンの4倍の精密さと明るさ。そこに静止画のスライドが流される。こんなに画面が大きいのに画像が荒れないのは何でだろうと思ったんですね。フィルムだったら粒子が荒れて見られないでしょう。そういう感じじゃないんです。デジカメだからかなと思ったら、4Kという画面のせいでした。
・田島さんの撮った写真には、いくつもの特徴があるんですね。作風というんでしょうか。それが際立つ。あの人の写真は浜田さんが全身写っているものが多いんですよ。しかも、背景や周囲の空気が本人とマッチしている。その空間的構図。その安定感と風通しの良さ。それが大画面だとよく分かります。
・スクリーンの前にはログハウスみたいなベンチも設置されてましたからね。ゆっくりと浸れるようになってます。動画も以前とは違う手が加わってました。これが最後の浜田島ということなんで力が入ってました。
・1月8日まで行われてます。帰ろうとしたら、閉館後に見るつもりだったんでしょう、浜田さんとばったり。明日が誕生日ですからね。一日早いHappy Birthdayを伝えて別れました。どっかに来館証明のサインがしてあるんじゃないでしょうか。でも、“省吾参上”とかあったら、すごいね(笑)。
・というわけで、今日はNACK5「J-POP TALKIN‘」の来年最初のゲスト、鈴木雅之さんのインタビュー。楽しいインタビューでした。これで2017年の仕事はおしまい。仕事納めという感じです。きれいに終わりました。明日は家の雑用です。
・曲ですね。マーチンさんのカバーアルバム「DISCOVER JAPANⅢ」が興味深いです。シリーズ三作目の完結編。その中から清志郎さんの「スローバラード」を。ライブでは、清志郎さんが憑依したような感じでした。じゃ、お休みなさい。