・1日目です。明日もあります。解散前の最後のライブになった2001年1月8日以来、丸16年、17年目。こういう再会もあるんだなあというライブでした。もちろん会場は超満員。待ちかねたという当時からのファンと話しにしか知らないという新しいファン。どちらも曲をよく知ってるなあという反応でした。
・いわゆる再会、同窓会ライブじゃなかったのは、すでに去年アリーナツアーをやったり新曲を出したりという流れがあるからでしょうね。4人ともほんとに嬉しそう、晴れ晴れとしてました。それぞれがイエローモンキーでいることの喜びを噛みしめているという感じでしたよ。
・去年のアリーナツアーの時も思ったんですが、ひとりひとりが現役でしたからね。一人でやったことが良い結果につながっている。なぜバンドなのかということの着地点を持っている。音にも年期が加わってました。
・音だけじゃないな。エロテイックな世界にも大人の遊び心が伝わってくる。若い頃だと似合わないようなショー的なエンターテインメント性も洒落ている。こういう妖しさや官能的なロックを大舞台であれだけのショーにしてしまえるバンドは今、彼らだけでしょう。
・最近はそういう言い方をしなくなりましたけど、ストーンズ的というんでしょうね。ロックの反体制的な美学をショートしてのビッグビジネスにしてしまう。時には顰蹙を買いそうな仕掛けや演出も派手なほど似合う。そういうコンサートでした。
・若い頃と違う魅力を備えているロックバンドというのはほんとに珍しいですよ。メンバーも同じだし名前も変わらない。でも、昔の名前では出ていない。若い頃にはなかった存在感を備えたバンドとして復活している。
・曲、歌いやすいですしね。洋楽をやりました、というのではない日本のロック。以前はそれが傍流的な見られ方をしてたんでしょうけど、今、それが気持ち良い。曲の中の歌謡曲的な親近感が不自然じゃない。むしろメジャー感になっている
・吉井さん、今年51才かな。でも、こっからという感じでしたよ。ストーンズが60になっても70になってもストーンズであるように、いくつになってもイエローモンキー。そんなバンドになりそうです。来年はアルバム制作に入ると言ってましたからね。
・というわけで、僕の中でイエローモンキーと言えばこの曲、「悲しきASIAN BOY」を。じゃ、お休みなさい。