・連日のスマホ話。すごいですねえ。色んな機能、色んな用語、色んな認証や許可。もうちんぷんかんぷん。FM TOKYOの「Kei‘s Bar」の収録があったんですが、他のことはどうにもならない。頭が回りません。
・電話はかけられるんですよ。ショートメールも出来るわけですが、他が使いこなせない。出てきた画面が出てこない。さっき観たアプリ(というのかな)が見つからない。今まで出ていた画面がどっかに行ってしまう。迷路、迷宮。時間ばっかり取られてます。
・ケースは買いましたよ。ブックタイプのデニムカラー。これは気に入ってますね。文庫本を細長くしたみたいなケース。電話という感じはしません。驚いたのは、その片側の小袋みたなところに入れたスイカがケースごと使えました。
・何を今頃、でしょう。何をカマトトぶってるの、じいさん、であります。でも、カマトトじゃないんですよ。ほんとにそんなことが出来るのは知りませんでした。よく定期入れの中のスイカを改札口で叩きつけている人を見ますけど、こういうことなのか、と思いました。
・あ、カマトトって意味はご存知ですよね。かまぼこってお魚なの、と驚いてみせる世間知らずなお嬢さんを揶揄した言葉。オトトというのはお魚のことですね。とは言え、かまぼこは魚の形をしてません。ケースに入れたスイカもスイカには見えません。
・スイカはカードの表面自体をタッチしないと反応しないと思ってたんですよ。ケースごとタッチすれば良いというのが驚きでしたって、やっぱりカマトトか(笑)。まあ、どう考えても世間知らずは否めません。満員電車に乗らないわけですからね。
・でも、いきなり世間を思い知らされてますよ。例えば、Dマガジンね。あんなに一度に雑誌が読めるなんてね。それぞれの雑誌にどう還元されてるんでしょう。高い経費をかけて作った雑誌が500円くらいであんなに観られてしまう。
・今までは本屋さんでの立ち読みでしか観ることが出来なかったことがスマホ一台で家でも電車の中でも出来てしまう。雑誌、やってられないでしょうね。本屋さん、潰れますよ。CDも同じ。一度に何万曲もただで聴けてしまう。
・聞き手にとってはラッキー、でしょうけど、作り手、送り手にとっては死活問題。便利になったで済むことじゃないでしょうね。情報を大衆化するとか、解放するとか色んな言い方は出来ます。でも、それがどこに向かってるんだろうと思いますよ。
・どこに向かうかとか、そんなに先がない僕らが言っても説得力はないんでしょうが、スマホが滅ぼそうとしているものもありそうな気がします。猛烈な速度で今までの遺産を食いつぶしている感じですね。もう止められないのかもしれません。
・止められないことばっかり。でも、このスピードが心地良い年代もあるんでしょうし。これに慣れている人達が、新しく何を創るのか。生命線はそこなんでしょうね。僕らは消え去るだけです。という大上段なことを書こうと思ったわけではありませんが(笑)。
・単に、スマホ、慣れるまで大変、という話しが書きたかっただけっす(笑)。曲ですね。もうこういう曲は生まれないかもしれません。“ラブレター”が死語になっていくように“電話の声”というのもリアリテイがなくなりそうです。拓郎さん「言葉」を。
・作詞・松本隆さん。クミコさんのアルバム「デラシネ」は、松本さんの震災後の心境のようにも聞こえました。じゃ、お休みなさい。