・昨日行われました。一日遅れです。タイムフリーね、とは言わないか。三日遅れの便りを乗せたのは都はるみ、一日遅れのブログは僕です、って何のことかお分かりじゃないでしょうね。「あんこ椿は恋の花」ね。「有線放送大賞」を見てるからどっか演歌してます(笑)。
・でも、書こうとしているのはロック。ロックンロールコンサート。昨日の初武道館。デビュー14年で初ですよ。よく思い切ったなあと思って見に行ったら何とソールドアウトでした。ご立派。頑張りました。そういう気合いと感慨に溢れた約3時間でした。
・急にお願いしたからでしょうね。何と、座席が真ん中のAブロック。それも前から9列目。そこしかなかったんでしょうね。ちょうどキャンセルが出ましたという感じだったんでしょう。怯みました。だって、全員立ちっぱなしエリアですよ。
・武道館はもう数え切れないほど行ってますけど、前から9列目は記憶になかったですねえ。しかもですよ。撮影が入っていた。当然、カメラは前列の方にも向くわけで、一人だけ座っているのも目立ちますし、腕組みしているのはもっと白けます。
・音、デカイですからね。パンク。三人の音がガンガン来る。照明もシンプルだしライブハウスを少し立派にしたようなステージですし。前半は、受け身でした。俺、大丈夫かな、みたいに思いながら聞いてましたけど、途中から吹っ切れてました。
・あの怯みというのが自分の中の“淀み”だったり“灰汁”だったりするんでしょうね。入り込めない。すぐに腕組みしそうになる。途中から、そうじゃなくなったのは洗い流されたということでしょう。デカイ音に馴染んでいった。
・ライブ、年期が入ってますからね。ライブハウスで鍛え上げた感じ。一途さや生真面目さ、青臭さが芸風になってる。それが小手先になってない。渾身のライブになってるんだけど、がむしゃらじゃない。がむしゃらを演じられる。それが自然になっている。
・紙一重のがむしゃらというんでしょうか。虚実皮膜のパンク精神。それがスタイルなんだけど、本性でもある。そういう意味では巧いです。体当たりでありながら一人よがりにならない。上から目線にも絶対にならない。
・それこそ“灰汁”でしょうからね。長いことやっているのにベテラン感が出ない。“笑ってくれ”とか“生きててくれ”とか“死なないでくれ”みたいなことを本気で言うわけです。歌もそういう歌ですからね。言葉がもどかしくてたまらないくらいの性急さで、そういう言葉を口にして音楽を畳みかける。はしださんの訃報の後ですからびんびん来ました。
・見たのは7,8年ぶりでしょう。でも、その真っ直ぐさは全く変わってない。むしろ純化されている。福島出身ですから震災の時の教訓もあったんでしょう。これしか出来なくても伝えたいことは死ぬほどある、という切迫感。清々しかったです。
・でもね、3時間近かったですからね。さすがにバラードの時は座ってしまいました。と言っても2曲だけか。後はぶっ飛ばし。膝、ぐらついてました(笑)。というようなライブの後にご飯を食べて、帰るのは12時近く。ここを書く余裕はなかったです。
・というわけで、さっき「有線放送大賞」が終わりました。歌番組を4時間近く見ている方が疲れます(笑)。50回、最後の大賞ですからね、氷川さんだろうとは思ってましたが、そうなりました。
・今日はクミコさんのインタビュー。「J-POP TALKIN‘」の12月後半。今年最後のゲスト。アルバム「デラシネ」が素晴らしいです。その話はまた今度。曲ですね。サンボマスター、「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」。LOVE&PEACEの曲です。じゃ、お休みなさい。