・何の脈絡もないね(笑)。今日の一日。「週刊現代」という雑誌に「熱討スタジアム」という頁があるんですよ。一つのテーマについて何人かが語り合う。熱い討論ということでしょうね。それで「ルビーの指輪を語ろう」という“熱討”して参りました。
・出席者は、当時東芝EMIの制作部長さんだった新田和長さん、あの曲のアレンジャー、井上鑑さん。面白かったですよ。それぞれの視点であの曲を語る。新田さんはレコード会社の制作責任者としての裏話や今だから話せる回顧談、井上さんは直接の当事者。僕は客観的な聞き手とジャーナリストとしての解釈や意味づけ、という感じでしょうか。
・81年の大ヒット。70年代と80年代の違い。その中の作詞家・松本隆の作風や意図、はっぴいえんどから流れているもの。あの曲で変わったことやあの頃の世相。1時間半以上話してましたから、どんな風にまとめられるんだろうとは思いますけど。
・でも、良いんです。最近は、どうまとめられてカットされてもいいや、という気分なんですね。週刊誌だけじゃなくて、どんな媒体でも、みんなで話した時が楽しければそれでオッケー。楽しい時間でした、で終われます。
・若い頃はそうじゃなかったですもんね。まとめ方にこちらの意図が反映されてない、と憤ったり、極端な時はクレームつけたりね。もうそういうことはいいや。声をかけてくれて、楽しい時間を過ごさせてくれてありがとう、という気分になってます。
・で、「四人囃子」と「郡山ワンステップフェステイバル」はラジオ。FM TOKYOの「Kei‘s Bar」。四人囃子のリーダー、ドラマー、岡井大二さんで2週分。「郡山ワンステップフェステイバル」は、当時のスタッフだったアバコスタジオの社長、松本登さんで2週分。まとめて4週分収録しました。
・四人囃子は、岡井さん、森園勝敏さん、坂下秀美さん。70年代を代表するバンド。プログレッシブロックの元祖と言われてますね。BOO/WYやGLAYのプロデユースで知られる佐久間正英さんも在籍してました。70年代話、楽しかったっす。
・その極めつけが、「郡山ワンステップフェステイバル」。74年に郡山の陸上競技場で行われた野外フェス。オノヨーコさん、キャロル、ミカバンド、サウス・ツウ・サウス、かまやつさん、沢田研二さん、ダウンタウン、クリエーション、四人囃子ら総勢41組。ユイ音楽工房系以外は殆ど参加したという伝説のイベントですね。
・ライブは計5日間。僕は最後の二日間を見に行ってます。文化放送の特番を作ったんですね。新幹線がまだない時で各駅停車で5時間くらいかけて行きましたね。何と、その時のライブボックスが12月の終わりに出るんですって。全21枚組!
・41組中38組の全曲が収められている。こんなことがあるんだ、というボックスセット。アバコスタジオの社長さんが、その制作を一手に引き受けたという人。当時、現場のスタッフだったということで、花が咲いてしまいました。
・だって、当時現場にいた人で今でも現役で業界にいる人を探すのは至難の業です。しかもなくなった人も沢山います。あれから43年も経つのに初めて口にするような話しも沢山ありました。当時を知っているからこその会話、でありました。
・でも、4週分ですからね。それなりには疲れますが、これも心地良い疲労というヤツでしょうか。音楽の話をしている時が一番楽しい。他のことはもうどうでもいいよ、という心境。これでストレスが溜まったらバチがあたる、という一日でありました。すみません(笑)。
・明日はそうはいかないか。原稿はそういうわけにはいきませんね。というわけで、曲です。80年代の幕開けを告げた曲。寺尾聰さん「ルビーの指輪」。そう、この曲を聴いていて思い出したんですよ。80年代の初め、ハードボイルドが流行りました。ネオ・ハードボイルド。ロバート・B・パーカーの「初秋」という小説が好きでした。じゃ、お休みなさい。