・NACK5の「J-POP TALKIN‘」用のインタビュー。10月11日にデビュー15周年を区切ってのAll TIME BESTアルバム「歌祭文」について、です。歌祭文、うたざいもん、と読むんですね。知りませんでした。
・神祭りの時に奉納する文詞、祝詞のことだそうです。江戸時代にそれを歌で行うことが流行って、「歌祭文」と呼んだのだそうです。すごいタイトルだなあと思いました。DISC1と2の二枚組。ヒット曲が並んだ「1」と新曲と近年の曲が入った「2」。それぞれに「一青歌祭文」「新盤歌祭文」というタイトルがついてます。
・一青窈さんは、何度かインタビューしてますけど、5年ぶりくらいにはなりますね。このAll TIME BESTは、改めて彼女を再認識する良い機会になりました。こういう人だったんだ、と思わせるテーマがいくつかありました。
・例えば、彼女の歌いっぷり。あの粘るような小節とフェイク。歌謡曲でもソウルミュージックでもない。でも、色っぽい。デビュー当時よりも遙かに濃密というか、情念系。それでいて、色んなスタイルの音楽を歌っている。こういう人はいないなあ、と思いました。
・もう一つは、言葉ですね。日本語。「歌祭文」もそうなんですけど、どこかレトロというか、漢文調だったりする。現代語では使われない言葉や言い回しがさりげなく使われている。それが歌に乗っている。気持ちいいリズムになっている。
・それは彼女の生い立ちと切り離せないものもあるんでしょう。父親が台湾という環境。台湾には戦前からの日本が残っている。日本よりも日本らしいこともあったりしますが、そういう環境も影響してるんだろうなと思います。
・というようなことが聞けたらなあと思うんですが、うまく聞けるかなあという感じです。最近、インタビューにちょっぴり自信をなくしているきらいもあるんで、どうなりますか。昨日、同じ「J-POP TALKIN‘」のGLAYのインタビューもあったんですが、後で落ち込んでしまいました。そうならないように頑張ります。
・というわけで、一青窈さん、9月に発売になった新曲を。作曲をいきものがかりの水野良樹さんが書いてます。これも和風というか、いきものがかりとはかなり違います。「七変化」を。じゃ、お休みなさい。