ツアーは大詰め、とは言ってもまだ結構残ってますから、あんまり書けません。でも、良かったですよ。これぞアルバムツアーという感じでした。あんなにヒット曲がある人が、今の自分の音楽に徹底した。潔いというか清々しいツアーでした。
新作アルバム「Believer」について彼は”第三章”という言い方をしてますよね。清々しく揺るぎない第三章でした。あんなに激しく歌っても息も乱さない。こんなにフィジカルの強い人だっけ、と思いました。鍛えてるんでしょうね。色んな意味でプロフェッショナルさもありました。
何と言っても、若い頃の作風をなぞってませんからね。青春の語り部という時代もありました。今は、人生の達人、人生処方箋という歌の方が多い。大人になるというのはこういうことでしょう、という変わり方をしてます。そういう地に足のついた感じも強かったです。ライブで素になれている。
40代後半。一番脂が乗っている時期ということになるんでしょうね。アルバムのタイトルに込めた真意というのも語ってましたし。作品への自信、聞き手に対しての信頼がなければ出来ないライブでありました。お客さんも素晴らしかったです。客席の愛情がアーテイストを作る、というのは本当ですね。
ということで、早いですが。時間は早くないね(笑)。国際フォーラムは、近くに食事する場所がないんで、結局、地元に戻ることになる。12時前後ですよ。身体に良くないよねえ、と思いつつですけど、しょうがない。そうだ、財津さんの大腸ガン、驚きました。
節制している人、という印象でしたからね。これも時効でしょうけど、彼が80年代に出したダイエットのエッセイ本があるんですけど、まとめたのは僕なんですよ。いわゆるゴーストね。かまやつさんの「我が良き友よ」と同じ形。自然食というのも、その時に財津さんから教わりました。
それなのに、という感じでしょうか。無常感、あります。是非、乗り越えて復帰して欲しい。心から祈ります。というわけで、曲です。槇原さん、「超えろ!」を。強く生きましょう。じゃ、お休みなさい。