何と、今年がデビュー45周年。先日、シングルコレクションが出ました。それを記念してのコンサート。恥ずかしながら初めて拝見しました。45年もやってる人に初めてですからね。どこか後ろめたいところもありつつ、でした。
40年くらい前にインタビューはしてるんですけど、ちゃんとしたライブは初めて。何で見てなかったんでしょうね。あんまり誘われなかったということもあるでしょう。70年代は放送作家でスタジオから出られなくて、機会がなかったこともあるか。
80年代になって、音楽を書くことが中心になってからは男性アーテイストの依頼が多かったり、女性も割と特定の人になってましたからね。誘われなかったのも当然だったのかもしれません。でも、その分、新鮮でした。
45周年なのにシングル曲が多くない。それぞれが組曲になったような構成、ストリングスや生ギター、彼女のピアノ。アコーステイックでありながら、想像力豊かな世界を作り出している。見事でした。
彼女の作品には、メルヘン、という言葉は必ずついてくるわけですが、幻想文学という感じ。そういう曲もありましたけど「不思議な国のアリス」のような”ちょっと歪んだもう一つの世界”が広がっている。
闇の扉、夜の彼方、子供の頃に感じた森の奥に広がっている怖さ、迷路のような世界に入り込んでゆく感じ。メルヘン、などと分かったような言葉では語れない幻想的な世界が待ってました。
自分で「大ヒットもなく、ここまでやれたのは、皆さんのおかげ」と言ってましたけど、もっと評価されても良いのになあ、という印象でした。9月にオリジナルが出るそうですけど、その時はインタビュー出来たらなと思いました。
終わって、挨拶を、ということになって、つい「初めて見ました」と言ってしまいした。言わなくてもいいのに(笑)。というわけで、曲ですね。「まっくら森の歌」という曲を。じゃ、お休みなさ。