当たり前か(笑)。じゃ、どこにいるんだ、っていうことになりますもんね。まだ福岡にいたりして。あの街を立ち去れない、とか。一生、ここを動きたくないとか。確かに、昨日のライブはそういうライブでしたけど、それでも旅は続いてゆく。ライブが終わったら、その街を後にする、というのがツアーのロマンですからね。
でも、今まで経験したどんなツアーファイナルよりも感慨深かったことは間違いないですよ。何とか、終われた、というホッとした感じもありましたし。あんな大きなツアーで、好きなこと書いて良いですよ、って場所をもらえたことに対してのお返しというのもありましたし。
毎日のプレッシャーも、今まで経験したことのないものでしたからね。自分の書いたものにあんなにダイレクトに反応が返ってくるというのも初めてでした。一度やってみたかった、という次元じゃなくなってしまいましたからね。
体力的なことも含めて、皆さんに迷惑をかけずに済んだ、というのもありました。会場で書き終えたら、そのままホテルに戻るしか気力も体力も残ってない。結局、メンバーの皆さんと一緒に食事したのは、ほんとに数えるほどでした。
こういことはツアーブログに書くべきかな、と思ったりしながら書いてますけど、こんな個人的なことは、やっぱりここじゃないとまずいですよね。何のことじゃ、と思われた方は、是非、浜田省吾さんのツアー「ON THE ROAD2016」のツアーサイトに行ってみてください。そこの「Tour Blog」というのを書いてました。現場で、です。
東京に戻る時に、ベースの美久月さんとギターの長田さんが同じ便だったんですよ。彼らは、そのまま宇都宮の栃木総合文化センターに向かってました。陽水さんのツアーですね。浜田さんの福岡の前も、陽水さんで九州だったと言ってました。
ほんとに旅するミュージシャン。美久月さんはショルダーバック一つ、長田さんはギターだけ。身体一つ、楽器一つで勝負している。ミュージシャン中のミュージシャン、カッコ良かったっす。
でも、旅するミュージックライターとして70才になれた、という達成感はありますね。こういう人生かあ、と思えた。とりあえずは許せる自分だったかな、という感じです。また日常が始まります。明日はNACK5「J-POP TALKIN’」のスタジオの完パケです。というわけで、曲ですね。改めて浜田さんで「家路」を。色々ありがとうございました。お休みなさい。