有楽町の東京国際フォーラム。4月11日に80才になって10日後のバースデーコンサート。ゲストもなしでお一人で30曲。2時間半。堂々と歌いきってました。あ、エレキのインストの曲もあったんで、歌いきっただけじゃないですね。貫禄でした。
80才ですよ。腰は曲がってないし、声も枯れてない。歌詞も頭に入っている。エレキを弾く指先もしっかりしている。驚異的です。ゲストはありませんでしたが、スクリーンにサプライズで様々な方のお祝いコメントが流れたんですが、明石家さんまさんは、「自分のオヤジは74でぼけた」と言ってました。
新曲もやったんですよ。作詞家の岩谷時子さんの書いた、曲をつけてない詞が発見された。まだタイトルも決まってない曲を披露してました。コンビでの150曲目だそうです。80才の新曲ですからね。現役ということでしょう。そういう偶然の巡り合わせというのがあるんですね。
本編の最後が、彼が一番好きだという「旅人よ」。客席全員の大合唱。参加してしまいました(笑)。やっぱり気持ち良いモンですね。10代の終わりに聴いた曲ですね。今でも、胸が熱くなる曲。それを客席で80才の本人と一緒に歌う。そんな日が来るとはね、という感慨がありました。
今までも何度か書いてますけど、僕らの世代はお手本がいないんです。子供の頃の日本の音楽は歌謡曲ばかりでしたし、数少ないポップス系の人も早死にの人が多かった。あんな風になりたいとか、あの人のように生きられたらと思ったのは、先日なくなったかまやつさんと加山さんくらいでしょう。
でも、加山さんは、あまりにエリートというか、何でも出来るスーパーな存在。別格でしたからね。真似のしようがない。ただ、すごいなあ、という感じ。今もそういう感じですね。ただ、あれだけ元気だと、俺も頑張ろうという気にはなります。
FM COCOLOの「J-POP LEGEND FORUM」の4月の特集が加山さん。もう4週分の収録は終わってるんですが、レコード会社の担当の人に「話しやすかったと言ってましたよ」と言われたんですね。それが嬉しかった。単純でしょう(笑)。でも、そういうもんなんですよ、ってどういうもんだ(笑)。
良い曲一杯ありますからね。誰でも口ずさめて、それでいて歌謡曲の匂いがしない。楽しんでしまいました。80才。あそこまで元気でいられるでしょうか(笑)。というわけで、曲です。「旅人よ」は前にも書いた気がするんで「夜空を仰いで」を。じゃ、お休みなさい。