”慣れる”かな、”馴れる”かな。やっぱり”慣れる”でしょうね。習慣になる。日常的になる。親和性が出てくる、という方でしょうから。馴れる、だと馴れ合うとか、ナアナアになるとか、気楽になる。緊張感がなくなるとか、精神的な意味ですもんね。
何のことか、と言いますと、そういう感じなんですよ。目と歯ね。新目と新歯。そうやって書くと、そんなに悪い印象はありませんよね。新しい目。新しい視点。新しい歯もそうですよ。新たに歯が生えてくる。永久歯に生え替わる、みたいな感じでしょう。
とんでもない、その対極。老化そのもの。どうやっても誤魔化しようがない。逃げ場もない。だったら、慣れるしかない。そういう状態に自分を合わせて行くしかないわけですって、回りくどいでしょう。出来ればこんなこと書きたくない。だったら、書くな、でしょうけどね(笑)。
目と歯、ですよ。目は眼鏡ね。落としたのかなくしたのか、行方不明なのか分かりませんけど、ともかく見当たらない。時間はどんどん経って行くし、ないままにして置くわけにも行かない。新しく作ったわけです。眼鏡、結構なお値段なんですね。
まあ、値段はともかくとして、縁のあるやつにしたんですよ。前が縁なしだったんですけど、今度は縁あり。自分で言うのも変ですけど、前は、割とおしゃれ系だった。今回は、鼈甲の縁ですからね。普通のオヤジ風。学校の先生みたいかな。そういう年齢かなと思ったんです。
レンズを変えたせいもあって、自然で見え方は悪くないんですが、縁に違和感がある。視野が狭い気がしてくる。視界が遮られてる感じなんですね。そんなに一日中かけているわけじゃないし、ライブ用ではありますけど。これに慣れないといけないでしょうね。
視界ね。こっちは歯科医(笑)。歯、ですよ。ブリッジの柱がいかれてしまって、それを何とかしないといけない。外したわけです。でも、結局、柱がもう駄目で、ブリッジを支えられない。部分入れ歯になりました。
心配したんです。滑舌は大丈夫だろうか、とかね。ただ、それは思ったほどの違和感はありません。カミサンもそんなに変わらないんじゃない、と言ってくれました。ただ、やっぱり食べる時のバランスとかは違いますね。それと味ね。温度とか。
その感覚は結構変わりました。噛んだ時の左右のバランスとか。朝、着けた時の感覚とか。人の骨格、顎の形って、毎日違うんでしょうか。今日はここが窮屈だなとか、ここがこすれるなとか、それは、そういうことなんでしょう。
というようなことを書いても、経験のない方には答えようがないですね(笑)。でも、歯は大事ですよ。若い頃の不摂生が全部歯に来てる。シンナーとドラッグの報いだね、というのは嘘です(笑)。その話をしたら、ギョッとされたことがありました。ということは、そう思われたんでしょうか(笑)。
年を取るということは、慣れなければいけないことが増えるということなんでしょうね。”馴れず”に”慣れる”。同じようなものか(笑)。ということで、慣れる歌、なんてないか。眼鏡の歌。ユーミンにありましたね。「フォーカス」。ド近眼の女の子の歌。こういう解釈が出来る人に幸せはやってきます。じゃ、お休みなさい。