五月天。MAYDAY。台湾の人気バンドですね。台湾だけじゃなくて、世界中で人気がある。今もワールドツアーの真っ最中。武道館は、2年ぶりかな。前回はベストアルバムを発売した時だったんで、彼らの歴史を辿るような内容でしたけど、今回は、違いました。
1日に新作のオリジナルが出たんですね。「自伝・HISTORY OF TOMORROW」というタイトル。明日の歴史。良いタイトルですよね。歴史は過去のことを語るだけではない。どんな明日にも歴史があるわけで、これから先、どんなHISTORYが描かれて行くんだろうという未来志向というのかな。
新作アルバムの曲の披露でありながら、もう一つのテーマがありました。それは、2009年に行われた、「DNA」というワールドツアーの再演。世界中で行われて彼らが世界的に評価されることになる大規模ツアー。その遅ればせながららの日本公演との内容的な合体という構成でした。
2009年。そのツアーは日本でもやった気がするんですが、Zepp TOKYOだったように思うんですよ。これは来週確認しますけどね。会場が狭くて、海外でやってきたことが出来なかったんじゃないでしょうか。
DNAですからね。ロックの遺伝子。ジョンレノンとビートルズの遺伝子が台湾の若者にどう受け継がれているか。そんなライブに見えました。歌詞はテロップで訳が出てましたけど、あいにく言葉が分からないこともあって、粗筋の想像です。
台湾の色んな政情もありながら、ロックバンドで夢を叶えてゆく。そんなロマンチックなストーリーは清々しかったです。前回よりも更にたくましくなって、それでいてメンバーの仲の良さは変わらない。こういうオーソドクスで力強いロックバンドが日本に少ないんだよなあ、という感じでした。超満員。当たり前ですけど、中国語の大合唱でした。
新作アルバムでは、ポルノグラフィテイの岡野さんと新藤さん、小林武史さんが詞を書いたりしていて、日本語も上達してます。岡野さんはゲストで一緒に歌ってました。そんなに長くないですけど、雑誌「B・PASS」でレポートを書きます。
というようなことと別にして、ですよ。どういうこと?と思ったのは、JASRACが、音楽教室で演奏される曲から印税を徴収すると発表したことですね。宇多田さんが、「無視して自由に使って欲しい」とコメントを出したようですけど、そう思いますよ。
音楽教室ですよ。教育でもあるわけです。音楽教育。そこからお金を取るという発想が卑しくないか。どこからでも巻き上げてやる、という発想。CDが売れなくなって、収入源が減っているということかもしれませんが、それとこれとは趣旨が違う、という感じでしょう。
このことはまたの機会に、と思ってます。というわけで、五月天。ポルノの新藤晴一さんが詞を書いた新曲「Buzzin」という曲を。じゃ、お休みなさい。