再び、というほどのことじゃないか。久々、でも良かったんですが、何となくこうなってしまいました。懐かしの、じゃ、懐古的過ぎますしね。拓郎さんの78年のアルバム「ROLLING30」のタイトル曲ですね。”ローリング30~動けない花になるな”というメッセージで始まる曲。
久々に聴いたんですよ。「J-POP LEGEND FORUM」の2月特集分の二週目、ツア-・デイレクターの宮下龍一さんがゲスト。拓郎さんのツアーのまとめ役ですね。プロデユーサーには森野さんという拓郎さんには欠かせない存在がいて、その片腕という感じの人です。
彼が、「今日流したい曲」を選んでくれたんですが、その一曲目が「ROLLING30」でした。彼が初めて拓郎さんのツアーについたのが79年。その時のオープニングTMがあの曲だった、という思い出の曲。そんな話を聞いてました。
でも、久々に聴いて、背筋が伸びましたね。あの曲を聴いた時が蘇ってきた。拓郎さん32 歳。僕もですが(笑)。30代をどう生きるか、という気負い、というんでしょうか。「30以上は信じるな」と言った時代ですからね。目の前の壁に向かって思い切り身構えている。
すごいですよねえ。”身体より老けた心など持つな””流れに逆らって泳げ””振り向いた昨日に恥じないように”仰ぎ見る明日に恥じないように”ですからね。聞いていて身が引き締まった感じだったんでしょうねえ、って何だか他人事ですが。
そうやって生きようと思ったんですよ。拓郎のように、です。”動けない花になるな”転がる石になれ”。スタジオで久々に聞きながら、やっぱり胸が熱くなりましたよ。ただ、あの頃と同じではなかったことは言うまでもないですね。
そんな時代もあったなあ、という感じとか、こういう何かを忘れてるかもしれない、という感じとか、そんな風に生きて来れたんだろうか、とか。色んな感慨も含めて熱いものがありました。懐かしさ、というより愛おしさでしょうか。
そうやって生きようとしたあの時代の人たち。それがロマンに思えた時代の旅人たち。どうなんでしょうねえ。ちゃんと転がれたんでしょうか。転がり過ぎたんでしょうか。転がったはいいけど、谷底に転落してしまったとかね。
でも、まだ、少しでもそうやって生きようと思える自分もいたりして。いや、どうかな。居たのかな。分かりません(笑)。ROLLING70。ちっともカッコ良くない(笑)。それでなくても足下がおぼつかなくなってる。放っておいてもROLLINGしてるわけですよ(笑)。
それよりも真っ直ぐに歩けるかどうかが重要、そんな年齢であります。というわけで、曲ですね。久々、「ROLLING30」を。明日は、スタレビの豊洲PIT。彼らはまだROLLINGしてますね。じゃ、お休みなさい。