全く興味も関心もない、という方、多いでしょうけど(笑)。まあ、これは自分の記録でもあるわけで。NACK5「J-POP TALKIN’」のインタビュー。2月の後半二週のゲストです。もちろん、初インタビュー、初顔合わせでした。
先日、2枚目のアルバム「Mrs.GREEN APPLE」が出たばかり。ゲストに来てくれたのは、大森元貴さんと若井滉斗さんという二人。若いです。名前もそうですけど、何しろ若いです。二人とも96年生まれ。なんと二十歳。今年成人式。こちらの方が堅くなってました。
アルバムはチャート7位だったのかな。若手バンドの中では期待の一組。何しろ、メジャーデビューしたのが2015年12月。ほやほや、だと思ってたんですが。それがとんでもなかったんですよ。面白かった、というか、話していて興奮するのが分かりました。
興奮は変かな。驚きとともにどんどん引き込まれてゆく感じでありました。何しろ二十歳ですからね。アルバムを聞いていて「二十歳だなあ」という部分と「二十歳かよ」という面と両方あったんですが、話していて思ったのは、圧倒的に「二十歳かよ」でした。
二十歳にして、そこまで考えている。もうそんな風に感じている。音楽に対してもそうですし、世の中、そして、人生、生命、時代。今の若い人にとっては苦手なんじゃないかと思えるような抽象的なテーマに対して的確で一人よがりにならない目を持っていて,それが歌になっている。
特に、詞曲を書いて歌っている大森さんに対してそう思いましたね。小学校6年生の時に音楽に目覚めて中学でバンドを組んだ、その頃から自分の中の作家性を意識していた。ソングライターとしての早熟度は相当なもんでしょう。
17歳の時に書いたけれど、バンドの演奏力がついて行けずにやれなかった曲が入っていたりね。すでに無常観を備えていたり。色んな時代に登場してきた早熟なシンガーソングライターと比較してみたくなる、そんな存在でした。
今の若い人は情報量が僕らの頃とは格段に多いですからね。自在、自由、しなやかな。バンドは躍動感に満ちていてキャッチー。そういう同世代性がありながら、僕らのような年齢にも届いてくる。末が楽しみなバンドであり、ソングライターでした。
今の若者も捨てたもんじゃないよ、と思えるバンドじゃないでしょうか。というわけで、彼らの曲「鯨の唄」を。騙されたと思って是非一度。明日は、一気に年齢が上がって、馬場俊英さんのインタビュー。じゃ、お休みなさい。