弱り目に祟り目とか、踏んだり蹴ったりとか、色々言い方がありますが、困ったことや起こって欲しくないことが重なるように続いてしまうという偶然の不幸。不幸は言い過ぎか。参ったな、と落ち込んでしまうことであります。
何の話かというと、ハチに刺されたわけじゃありません。当たり前か。東京の真ん中でこんな真冬にハチがいるわけがない。痛い目に遭わされたのはハチじゃなくて、つり革。電車の中網棚の前にぶら下がってますよね。あれです。
それと歯ですよ。歯。何度となく、ここに出てくる歯。もうボロボロの歯。歯痛とつり革。何の関係もない。文学的でも詩的な組み合わせでもない。でも、組み合わさってしまったんですよ。こんなことってあるんでしょうか、というくらいに見事にね。
夜の本気ダンス、というデビュー2年目の京都出身のバンドのライブを見に行ったんですね。お台場です。それはまあ、面白かったんですが、お台場は夜、食事するところが少ない。ライブの後はなおさらです。確か、バーミアンがあったな、と思ってそこに行きました。
ありますよね。中華のフランチャイズ。メニューによってはおいしい、という程度ですけど。あそこは以前、お粥があったんですよね。また歯が痛んで食べられないし、お粥かな、と思って入ったら、もうやってません。あのメニューはなくなりましたというんですね。
時間がかかって面倒だからでしょう。しょうがなくて頼んだものがいけなかった。小籠包は皮が固いし、ご飯はお米がボロボロ。結局、歯が痛んで途中でやめて電車に乗ったわけです。座れなくて、鞄を網棚に上げたんですよ。その時でありました。
鞄と一緒に網棚の方に持ち上がっていたつり革が、振り子のようにこちらに戻ってきたわけです。あれ、結構堅いんです。新しい電車は特にそう。それが、歯を直撃したんですよ。正面と向いて不利皮を持っていれば、前歯で済んだんでしょうけど、鞄を上げていたんで、少し顔が横を向いていた。
ブリッジの柱になっていて、今、一番厄介な歯を直撃したわけです。痛かったですよお。たかがつり革ですけど、網棚の上からなんで、跳ねあがったみたいに勢いもついてますからね。痛いし、ぐらついてるし、一瞬、折れたかと思いました。
週明けに歯医者さんに行ったんですよ。この虫歯はブリッジを外さないと治せない、というんで、途中まで、外しかけて、結局、取れずに次回、ということになった歯なんです。そこが痛んでるわけです。それを直撃。思わず声が出てしまって、周りのお客さんがびっくりしてました。
さっき、帰ってきて痛み止めを飲んでしまいました。胃が弱いんで、出来るだけ避けてるんですけど、背に腹は返られません。泣きっ面にハチと背に腹は返られない。熟語の勉強ね(笑)。でも、こんなことがあるんですね。たった一本の歯を直撃するんですから。
つり革を侮ってはいけない。アナとつり革の女王、って何のことだ(笑)。しかし、何でこんなに一生懸命書いてるんでしょうか(笑)。というわけで、曲です。ハウンドドッグで「ブリッジ」って、こじつけですけど(笑)。ドッグ、見る影もなく消えてしまいましたね。勿体ないです。じゃ、お休みなさい。