50周年コンサートですよ。半世紀。しかもバリバリの現役。ベテランの歌い手さんが、日頃は目立った活動をしてないのに、周年の時だけ張り切るように見えるのとは違いますね。彼女は、去年の1月から今年にかけてがそのアニバーサリーイヤーで、アルバムは出す、ツアーはやる、ラジオのレギュラーもある、と休む暇なし。まさに通過点としてのアニバーサリーという感じでした。
バンド形式やアコーステイックとか、去年、いくつかスタイルの違うツアーをやっていて、その中の一つにオールクエストというものもあって、今日のコンサートは、その時のエッセンスも交えたスペシャルバージョンでした。
声が出ているというだけじゃないですね。歌う曲のジャンルの広さ。ジャズやフォーク、J-POP、アメリカンポップス、そして、コミックソング、というと失礼ですが、ユーモラスなオリジナルソング。どれも、お客さんを喜ばせる、喜んでもらおうというサービス精神に溢れている。
踊って歌って、という感じでしたからね。ミュージカルみたいなシーンもありましたし。オリジナルだけじゃない、色んな歌を歌うことで、どこまでも歌のフィールドが広がって行きそうな可能性。50周年以降もまだまだ歌う事がある、やるべきことに溢れていると思わせるコンサートでした。
女性ですから、年齢は書きませんが、50周年ですから推して知るべし、でしょ。女性のアーテイストにとっては勇気づけられるんじゃないでしょうか。去年、オールリクエストコンサートの時に、集まったリクエストの上位3曲を歌ってましたけど、2位が「さとうきび畑」1位が「涙そうそう」だったそうです。その二曲を続けた時は見事でした。
客席が水を打ったように聞き入っている。「さとうきび畑」は、咳ひとつ聞こえない。生ギターの弦の響きと彼女のブレスまでが聞き取れる中でのフルコーラス。あの2曲が並んだだけでスペシャル感満載でした。
眼鏡なし、だったんですけどね。目より耳。その分、集中して聞いていた感じ。当分、この感じが続くんでしょうか。でも、不自由(笑)。機会を見て作らないとという感じです。朝、出がけと返ってからはCNN。新大統領に”偽ニュース”と罵倒されてましたけどね。
就任演説、どんな風にお聞きになりましたか。一見、弱者の味方、正義の味方風にも聞こえましたが、同時に、アメリカはそんなに病んでるんだ、と思ったりもしました。アメリカ・ファースト、というスローガンが、どんな風に具体化されてゆくのでしょう。そして、選挙中の様々な発言が、選挙用だから、ということで済まされるのかどうか。
というわけで、曲ですね。良子さん「さとうきび畑」。是非、フルバージョンを。明日はSEKAI NO OWARIのさいたまスーパーアリーナ。じゃ、お休みなさい。