ブルーエンカウント、通称、ブルエン。2014年にメジャーデビューした4人組のロックバンドです。昨日、2枚目のフルアルバム「THE END」が出ました。このアルバムが良いんです。アルバム全編、外連味のなさが爽快なくらいに気持ち良いロックアルバムです。
NACK5の「J-POP TALKIN’」の1月21日と28日分のインタビュー。もちろん初めてのインタビューでした。登場してくれたのは、メンバー、4人の中のヴォーカル・ギターの田邊駿一さんとベースの辻村勇太さん。田邊さんは全曲の作詞作曲もしてます。
何が気持ち良いって、色んなことを真っ直ぐにはき出している。喜怒哀楽の抑揚が無理なく音や曲になっている。自分の中の色んな感情、疑問や逡巡や後悔や不満や憤りが情感豊かに迫ってくる。今風なジャンルで言うと、エモコア、ということになるんでしょうが、そういうことは知らなくて良いでしょう。
パンキッシュでもあるんですよ。尖ってもいる。世の中に対して妥協しない、という若さにも満ちている。それでいてバランスが良い。いつ頃かな。もう10年くらい経つのかな。青春パンクというロックがはやったことがありました。その流れを組んでいるようで、そこにもいない。
青春パンクにあった、場末感、というんでしょうか、どこか屈折した暗さがない。かといって脳天気に明るいわけでもない。ヒロイックだしストレートなメッセージも歌われているんですけど、言いっ放しで一面的な自己満足にならないように細かい気遣いもされている。
青臭いと言えば青臭いんですよ。でも、それが普遍的な青臭さという感じなんです。若いっていうのは、こういうことなんだよな、と思わせてくれる。未熟でも無不分別でもいい、ともかく前に進もうという、がむしゃらな気概に溢れていて、どこか知性も感じさせる。
最近の若いバンドやシンガーソングライターの傾向にもなっている身の回り志向、というか、痛々しいくらいの優しさでもない。きちんと旗が立っている。進むべき道が見えている。若い人たちが生きるのがこんなに難しい時代はないと思ってるのですが、それを引き受けて走り出そうとしている。
メジャーデビューしたのが2014年。でも、バンドの歴史はその前に高校時代から数えて10年。全く人が入らない暗黒時代もあった。色んな経験もしてきて今がある、という地に足のついた一面も持っている。でも、メンバーはまだ20代なんです。
色々事前に調べていて、田邊さんがこれまでに影響されたというバンドの中に、GLAYとかBUMP OF CHICKENがあったりして、嬉しくなったりね。お、次が出てきた、というわくわく感もあったりする。そういう楽しいインタビューでした。是非、ご期待ください。
そうだ。収録のスタジオでばったり、GLAYのTERUさんに会いました。久々。1年ぶりくらいか。もっとかな。元気そうで思わずハグしてしまいました(笑)。ということで、曲ですね。去年の6月に出たシングル。書いている途中に起きた出身地・熊本の地震で詞を書き直したという曲「だいじょうぶ」を。この体当たりな高揚感、好きです。じゃ、お休みなさい。