FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の12月特集アーテイストが槇原さん。もう二週放送されてますね。14日だから今日発売になった新作アルバム「Believer」の全曲紹介を二週に分けて放送しました。本人が語ってくれてます。
明日は、後編の二週分。二回で過去のアルバム20枚を駆け足で辿ろうというインタビューですね。かなり無謀ね(笑)。どれだけコンパクトに、どれだけ要点を引き出せるか。インタビューのしどころです。彼も記憶は正確ですし、言葉は厳密。ガチンコです。
新作アルバムは21枚目。彼は47才。良い年齢だなと思いますよ。若くもないし老いるにはまだ早い。と言いつつ、デビューした時から完成されているという点では、早熟なシンガーソングライターであることは間違いありません。
そういう点では尾崎さんに似てるかな。尾崎さんがデビューアルバム「17才の地図」の一曲目「街の風景」で自分が歌いたかったことを歌っているのと槇原さんがデビューアルバム「君が笑うとき君の胸が痛まないように」の一曲目「ANSWER」で表現したもの。完成度という点で共通してるように思います。
天才、という意味でもそうですね。溢れだしている。ジャンルやスタイルなどの形に収まることなくわき出している。形は後からついてくるという奔放でマグマのような表現のエネルギー。何人かいますね。RADWIMPSの野田洋次郎さんも僕の中ではそんな一人です。
昨日、今日、札幌でしたからね。合間を縫っての台本作りが結構シリアスでした。何とか終わりました。後は、声が枯れないようにということだけかな。札幌で北海道新聞の人に本気で語りすぎて、1時間くらいしたら、声が枯れ始めてしまって、若干焦りました。
語りたいこ山ほどあるのに、声が続かない。今年の4月がトラウマになってます。お汗気は大丈夫でした。札幌には厳寒対策をしていったんで、東京に戻ったら暑くてたまらない。汗びっしょりになりました。都心の電車の中は気温が高いです。
で、猫ですよ(笑)。実は、近所に住んでいるカミサンの友人の女性が去年ガンでなくなったんですね。旦那さんが一人残されてる。そろそろ一周忌ということで、彼女がやはり近所のおばさんと挨拶に行ったんですって。
旦那さんがさぞ寂しがってるだろうと思っていたら、そうではなかった。その家にはどこの家に住んでいるか分からないけど、しょっちゅう来ている猫がいたんです。かなり大きいオス猫で、我が物顔。勝手に上がり込んで、一晩中そこにいて、気が向いたらいなくなってしまう。
でも、人なつっこいんで野良猫ではない。夏の間は姿を見せていなかったその猫が、最近また現れて、旦那さんの布団の上で寝ている。しかも、子猫を二匹連れて来たというんです。それもどこの子猫か分からないんだけど、その二匹もその家で半ば住み着いてしまっている。
奥さんを亡くした旦那さんは、以前から知り合いのオス猫と新たに表れた子猫二匹と一緒なんで、寂しそうじゃなかった、というんですよ。猫の不思議でしょう。そのオス猫は何で子猫を二匹連れて来たのか。その二匹に住むところを紹介したのか、あるいは、旦那さんにプレゼントしたのか。
でも、奥さんがいなくなった、ということはその猫は知っているわけですよ。そういう状況を見ての行動であることは間違いないでしょう。「お前、寂しいだろう」ということなのかなとか思うと微笑ましくなったりするんですが、いかがでしょうね。
僕のところも以前3匹を買っていて、それが「猫の散歩」というブログのタイトルにも残ってるんですが、三匹目、最後の猫が死んでしまったとき、不思議な光景に出会いました。近所の割と真っ直ぐな道を歩いていたら、普段見慣れない大猫が道ばたに出ていたんですよ。
そいつは、明らかに僕を待っていて、僕が通り過ぎるのも横で正座、というのかな、まっすぐに背筋を伸ばして座ってる。何だか敬礼してるように見えたんですね。その日、その通りで他にも二匹、同じような格好で僕を迎えている感じでした。
みんな僕が通り過ぎるのを待って、踵を返していなくなってしまったんです。あの大猫はきっと近所のボスで、「お前も寂しいだろうが、頑張れよ」とか「今まで、仲間をかわいがってくれてありがとうよ」なのか、分からないんですけど、それを伝えている気がしたんです。
気のせいだよ、と言ってしまえばそうなんでしょうけど、辻褄が合いすぎてますよね。というような話が日曜日にありました。ということで、猫の歌。槇原さん「猫がふんじゃった」を。じゃ、お休みなさい。