NACK5「J-POP TALKIN’」の12月後半二週用ですね。12月28日に初のベストアルバム「アンコール」が出ます。二枚組全32曲。2009年のインデイーズでのミニアルバムから去年の「シャンデリア」までのアルバムの中の曲と全シングル。聴き応えがあります。
back numberは、去年の12月にインタビューしていらい丸一年ぶり。今年は武道館でライブも見ましたけど、年々大きくなってる感じで、もう押しも押されぬ人気バンドという印象です。来年はアリーナツアー全30本、全国のアリーナホールをきっちりと回ります。
back numberの最大の魅力は曲ですね。それも詞。こんなにラブソングに特化して歌っているバンドは彼らしかいないでしょう。しかも失恋ソング。ふられた男のふっきれない気持ち、うじうじした未練、手遅れな後悔、微に入り細に入りの実感のこもった表現は傑出してます。
ソロでは槇原さんとかaikoさんとかいますけど、その流れを汲んでますね。ヴォーカル、ギター、ソングライターの清水さんは希有な書き手でしょう。全32曲、英語のフレーズが1行もないというのも、まさに日本のバンド。聞き始めると癖になります。
彼が、失恋ソングの細分化、という話をしていたことがあるんですよ。主人公や情景、小道具、失恋の経緯。色んなケースに分けることが出来る。そもそも彼自身の失恋から始まったバンドなわけで、無意識に書いていたことが、意識的な作品になってきた、というキャリアなんだと思いました。
彼らの曲に見る恋愛論、みたいなテーマは興味深いんじゃないでしょうか。いつか、そんなことも書いてみたいと思わせるバンドです。さすがに自分の恋愛を重ねる年じゃありませんけど(笑)。というわけで、去年の大ヒット、そろそろこの曲の季節です。「クリスマスソング」を。じゃ、お休みなさい。