NACK5「J-POP TALKIN’」の来週、再来週の放送分。ヴォーカルの松本素生さんのインタビューでした。会うのは5年ぶり!2011年のアルバム「稲川君」の時以来。それ以降、オリジナルメンバーが脱退したり、事務所を変わってインデイーズになったり、色んな事がありました。
8月の終わりに出たアルバム「OUT OF BLUE」は、メジャー復帰作。メンバーが3人になって最初のアルバム。来週かな、彼らのこの間を記録したドキュメンタリー映画が公開になるんですけど、その予告編に「メンバーが2人抜けて、友情から始まったストーリーは途絶えた」というコピーがありました。
友情から始まったストーリーは途絶えた。いいコピーだなと思いましたね。彼らの歌の中には、思春期の純情やセンチメンタリズムが漂ってましたからね。中学の同級生として始まったバンドストーリーの結末。そこから、じゃあ、何をより所に生きてゆくのか、という選択の中で始まった新たな一歩がこん回のアルバムですね。
埼玉、桶川出身。彼らを初めて見たのは、雑誌「ロックンロール・ニュースメーカー」がやっていたライブですね。2000年くらいか。まだインディーズの頃ですよ。他のバンドを見に行って惹かれたのが彼らでした。曲も覚えてますね。「荒川渡れ」という曲。ノスタルジックでセンチメンタル。荒削りだけど、良いバンドだなあという印象でした。
武道館までは行ったんですよ。武道館であんなに泣いたバンドは珍しいというくらいのライブ。でも、これはどのバンドでもそうですけど、成功の先、が描けない時期があったんでしょうね。僕ら、といいますか、メデイアも、そうなるとどっかで退いてしまう。仕方ないんですけどね。
でも、どっかで後ろめたい、といいますか、何にも力になれないよなあ、というここ数年という感じでした。アルバム「OUT OF BLUE」は、バンドとしてのエネルギーを感じる爽快なアルバムですよ。OUT OF BLUE、青春の外側。”青春の果てに何がある”と歌った曲もありました。
青春の果てに何がある。何にもないんでしょうけどね。でも、青春の果てには、青春の荒野が続いている、という言い方も出来ますし。僕らは、何だろう、青春の極北、という感じかな。冷凍の青春。食品みたいだけどね(笑)。
でも、売れるとか売れないとかじゃなくて、15年、20年続いているバンドの仲間入りしてくれればなあという感じでした。いいインタビューでした。曲ですね。2003年と04年の曲になるのかな。「トワイライト」か「ハートビート」。両方とも好きなんですよ。
風邪、ひいたみたいです。喉が腫れて熱っぽい。ライブはキャンセルさせて頂きました。すみません。週末までに直さないと。で、曲だ。「トワイライト」を。関東近郊の人たちの”故郷感”というんでしょうか。じゃ、お休みなさい。