5月からスタートしている、THE YELLOW MONKEYの15年ぶりの再結成ツアー。初のスーパーアリーナ。15年前にはなかった会場ですからね。盛り上がってましたねえ。再会、再結成を誰もが待ち望んでいたということが伝わってくるライブでした。
15年という時間は、以前の活動時間よりも長いことになるわけで、相当なブランクでしょう。休止期間というにはあまりに長い。その間、それぞれがソロや別のバンドで活動していたことが実を結んでいる。みんな演奏力が向上してるんでしょうね。一回り大きくなって再会したという感じでした。
吉井さんがバンドを満喫しようとしている、というのかな。ソロでは出来なかったことを改めて実感しようとしている。ソロを経験したからこそ楽しめるようになった。水を得た魚、というんでしょうか。バンドという関係性の間を自在に泳ぎ回ってる印象でした。
客席もそうですね。バンドの音圧というんでしょうか。単なる音量ということではない厚味。それぞれの人間性とか、キャラクターとか、駆け引きとか。やっぱりセッションミュージシャンの集まりでは出せない空気に浸ってました。
バンド、今、手薄ですからねえ。再結成するバンドもありますけど、どっか一過性のお祭りという感じもぬぐえなかったりしますけど、彼らは、死ぬまで解散しない、という言い方をしてました。”ザ・イエロー・モンキーの吉井和哉”。これが俺の名前。名字はイエロー・モンキーだそうです。何だかパッとしない話ばっかりの業界で、頼もしい場面に立ち会ったという気がしました。
パッとしないのは、音楽業界だけじゃないか。明日の選挙もそうですね。ペシミステイックな結果は目に見えてるんでしょうけど、ささやかな一票を投じてきます。淡々とね。曲ですね。みゆきさん、「僕達の将来」を。じゃ、お休みなさい。