NACK5「J-POP TALKIN’」のインタビュー。オンエアは16日と23日の二週。来週13日に発売になる新作アルバム「dolce」について、ですね。今年はソロデビュー30周年、そして、9月に還暦になるという区切りの年。その記念アルバムでもあります。
この3年間、彼はStep1,2,3と名付けて一昨年から自分のキャリアの集大成に取り組んでいるように見えました。一昨年が、子供の頃から聞いていた曲のカバーアルバム「DISCOVER JAPAN」の”Ⅱ”。その中には歌謡曲も入ってました。
マーチンさんイコールソウルミュージックというイメージでしたけど、実は、日本の曲にも影響を受けていた。そんな面も見せてから去年が初の「ALL TIME BEST」。シャネルズから35周年という全キャリアを網羅したベストアルバムでありました。
そして、新作。すごいですよ。同じ時代を生きてきた盟友や一世代下で彼をリスペクトする人たちが曲提供。ユーミン、玉置浩二、久保田利伸、岡村靖幸、横山剣、KREVA、谷村新司、きたやまおさむ、平井夏美という顔ぶれ。平井さんは陽水さんの「少年時代」の共作者ですね。
久保田さん、岡村さん、KREVAというつながりは、80年代以降のソウル・R&B・ヒップホップという流れそのもの。マーチンさんが、その発信元であり、大きな幹になっていることを実感するラインアップでした。
それぞれの提供者が、腕によりをかけた曲を、じっくりと歌いこなしてます。彼は、自分のことを”シンガー”ではなくて”ヴォーカリスト”だというんですね。一つのジャンルを歌うのがシンガー、あらゆるスタイル、シンガーソングライターが書いた曲を自分の色に染めるのがヴォーカリスト。まさに”ザ・ヴォーカリスト”というアルバムでした。
話術の名手でもあるんですよ。約45分くらいかな、一気に喋り倒してくれました。アルバム一枚に込められたストーリーとヒストリーの濃さは、インタビューのしがいがありますね。こういうアルバムが売れてくれるとなあ、というそんな一枚です。
それにしても、急に暑くなりました。猛暑、寝苦しい。あちこちを虫に刺されているのは、どっかでダニでも発生してるんでしょうか、って不潔極まりない(笑)。二ヶ月くらい前、部屋の移動とかしましたからねえ、パンドラの箱を開けてしまったのかもしれません。夏、大変そうです。
というわけで、マーチンさん、新作アルバム「dolce」から久保田利伸さんが書いた「リバイバル」という曲を。彼は”還暦ソウル”という言葉を使ってます。良い言葉でしょ。僕らは”古希ソウル”ということになるのか(笑)。じゃ、お休みなさい。