何だか心配させてしまってすみません。そこまで深刻じゃなさそうです。転倒したというより、意識を失って倒れた、ということだったんですね。倒れた時に、身体を打ったりしたんでしょうね、普通の病院と脳外科と二カ所回されたりして、心理的なダメージもあったんでしょう。
幸い、頭には傷もなくて打撲で済んだようなんですが、何週間前かに右手を骨折したりして、あんまり身体も動かしてませんからね。昨日、見に行った時は、病院疲れもあったんでしょう、ぐったりしてて、もう起き上がって前みたいに歩くことは出来ないだろうな、という感じだったんです。それで、思わずああいう表現になってしまった次第です。
今日も夜に行ってみたら、点滴が効果があったみたいで、少しは生気を取り戻していて、上半身だけは起こせる感じになってました。今、施設にいるんですが、そこのスタッフの方が本当に親切で親身になってくれて、それが力になってる感じです。
会話の力ってすごいな、と思ったのは、話をしていると表情が戻るんですね。目に感情が出てくる。活性化するんでしょうね。老人ホームだけじゃなくて、お年寄りに一番必要なのは、人と話すことなんだ、と実感したりしました。
あれは、同窓会なんかで話しているうちにその頃の顔になってくるのと同じなのかもしれませんね。そういう気分になってくる。子供達と話をすると、親の顔になったりするんでしょう。わずか1時間足らずなのに、みるみるうちに変わってくるのが分かりました。
でも、95ですからねえ。ただ、意識ははっきりしていて、判断力も正常。脳のCTを撮ったら、95には思えないと言われたそうなんですけど、自分でも「もういつ何が起こるか分からないと思っててくれ」と言ってました。ベッドから出られるようになるか、時間をかけてみることしかなさそうです。ということでご心配おかけしました。お気遣い感謝します。
明日は、小田さんの東京体育館。58本という超ロングツアーの折り返しになるのかな。9月に69才。でも、そんなことは忘れさせてくれるでしょう。音楽をやっている人が若いのは、意識がそうなんでしょうね。Music makes me young。僕もそうありたいです。
ビートルズ来日50周年。世間は、武道館に集まる女の子達を”不良”と呼んだのですよ。まさか、半世紀も経って、こんな風に神話化されるとは、集まった誰一人思わなかったでしょうね。小田さんは、「100年後にも自分の音楽が残ってくれたら」という言い方をしてました。
彼は夏目漱石の愛読者ですもんね。ビートルズもそういう音楽になっているということでしょう。ということで、小田さんの今回のツアータイトル「君住む街へ」を。オフコースのツアーで全面スクリーンが使われていて、中学生のみずみずしい笑顔が印象的でした。その頃の中学生も客席にいるんでしょう(笑)。じゃ、お休みなさい。