朝、病院に行きました。大事には至りませんでした。良かったです。ホッとしました。実は、先週の金曜に見てもらった時、「声帯にしこりが出来てるんで、注意深く闘ってゆきましょう」と言われたんですよ。ただ、その時は、目先の収録をどう乗り切るかで頭が一杯だったんですね。
金曜日と土曜日の収録を終えないと、ハワイには行けませんから、そのくせ声が出なくなってる。どうやって凌ぐかということしか考えられなかった。診察の最後に”しこり”と言われた時もギョッとはしましたけど、先生もそれ以上触れなかったんで、それで話が終わってました。
でも、冷静になって色々考えたら、それは大変なことでもあるわけです。それがひどくなった時に、どうなるかは、言わずもがなでしょう。さすがに、ここにも書けませんでした。その日は結婚記念日でしたからね。その日、彼女にも言えなかった。
ただ、こちらの態度で分かったんでしょうね、「何があったの」と聞かれて、話したのはハワイの前日。日程を短縮して帰ってきたのは、そんな伏線もありました。彼女は自分の体調と、突然降りかかってきた旦那の心配性という二重のプレッシャーの中で大変だったと思います。
妙だなと思われた方もいらっしゃるでしょうね。区切りだとか終わりだとか、判決待ちとか、妙に大げさな感じもあったと思います。フリーランスで仕事をしてると、倒れたら代わりがいないんで、どっかで最悪の事態を想定するようになるんですね。
実際に、もし”しこり”が悪性だとしたら、仕事は出来なくなりますし。その先は考えたくもない結末が待ってるわけです。色々調べてたら、声帯ポリープとか声帯結節とか、最悪の時は喉頭ガンも出てきたりしました。今日、そこまで診てくれました。
ほんとに幸いなことにそれは急性だったらしく、今日は、消えておりました。ただ、声帯が慢性的な強い炎症状態にあって、もう少し時間はかかるけど、休む必要もないでしょう。若い頃の声には戻りませんけど、先々週の前くらいは出るようになります、という診断でした。
僕は、元々が放送作家とか編集者ですからね。アナウンサーや歌い手さんのような発声の基礎も訓練もないわけです。特にこの半年は、尋常じゃないスケジュールでしたから、どっかに歪みは来るだろうと覚悟もしてましたけど、一番負担のかかった声帯に来た、ということでしょう。一時は、タオルが投げられたのかなと思ったりもしてたんですが、まあ、もう少し仕事しても良いんだな、というお許しをもらった感じです。
それにしても、ですよ。最後の生放送が終わって、佐野元春さんのファイナルに行って、次の日から全く出なくなった。劇的と言えばそうでしょうけど、ほんとに最後の一滴を絞り出したという状態だったんでしょうね。声帯さん、ごめんなさい(笑)。
つまり、今後も予定通りということになりました。ほんとにお騒がせしました。ハワイ、この先のリベンジ事項として残りました(笑)。というわけで、曲ですね。Mr.Children「声」を。僕の声はこの歌みたいに立派な代物じゃありませんけど。じゃ、お休みなさい。