”ちゃん”は平仮名じゃなくてカタカナですかね。たまたま変換したら平仮名で出てしまいました、ってどっちでもいいか。平仮名だと”お父ちゃん”とか、そういう時ですよね。日本語の時は平仮名が普通か。ライブは外来語だからやっぱりカタカナということになりますね。
だったら書き直せばいいじゃん、ということになるんですが、書いちゃったものはしょうがない。直さないというのもひとつの姿勢であります、というほど大げさじゃないですけど。単に面倒なだけね。こう見えても結構神経質な面もあるんで、直し始めるときりがない。
というような話じゃなくて(笑)。久々のライブ三日間でありました。金曜日の達郎さん、大宮ソニック、昨日の八神純子さん渋谷オーチャードホール、今日はゆずの代々木国立第一競技場。それぞれ違いますけど、どれも良かったですねえ。
達郎さんのライブは去年から今年にかけての40周年ツアー。去年はシュガーベイブの「SONGS」の40周年盤も出ましたからね。シュガーベイブがあれだけフィーチャーされたコンサートは、もうこれっきりでしょう。素晴らしかったです。
素晴らしかったのは、そういう選曲もありましたけど、歌と演奏。当たり前のことなんですけど、これがもうライブとは思えないくらいに精密でそれでいて揺るぎないグルーブに貫かれている。
揺るぎないグルーブっていうのも妙な言い方ですよね。グルーブというのは揺れとかうねりという意味ですから、むしろ揺らいだ方が良いわけですけど、そういうニュアンスでもない。がっちりとかみ合ったままうねっている。
職人同士のセッションというんでしょうか。でも、セッションという成り行き感もない。その上、音が素晴らしい。PAの増幅を感じさせない楽器の音が、それぞれのポジションで聞こえてくる。気持ち良かったですねえ。
もう一つ、客席が良かった。達郎さんのライブは大宮で見ると自分で決めてるんですけど、ありがちな業界感がない。素朴というか、邪念が感じられない。素直に歌と演奏に入り込んでいる感じがする。フェアなんですよ。夢見心地になれたライブ。終わってから泣きそうでした。
八神さんのライブも、新作アルバム「There you are」発売後最初のライブとあって、新しい曲に対しての思い入れが溢れるようなライブ。女性アーテイストで若い頃よりも濃密なライブが出来るというだけで貴重なものがありました。
客席に女性が増えていたのが印象的でした。震災後に活動再開した頃は、当時の名残を求めたり、追体験しようとする空気もあったんですが、もうそれはないですね。今の彼女の歌を聴きに来ている。現役というのは、こういうことなんだよね、と思わせてくれました。
そして、今日のゆず。ツアーファイナル。感動的でしたよ。自分でも言ってましたけど「命がけで音楽をやります」という全身全霊感。燃え尽きるという悲壮感じゃないですね。全てを捧げることの歓びすら感じさせる。
エンターテインメント。サービス精神の権化、客席と自分達の間に曖昧さや余白を残さないというトコトン感は、より純度を増したようです。あそこまでやってみせるのはサザンオールスターズくらいでしょう。
いずれにせよ、それぞれのライブを堪能した三日間でありました。やっぱりライブ会場にいる時間が一番好きです。今年はライブを増やしたいなあと改めて思いました。でも、どうなりますか。明日は、みゆきさんの「夜会・劇場版・橋の下のアルカデイア」キャンペーンの長野です。
長野の老舗映画館で行われる劇場試写に先駆けてのトークイベントと地元メデイアの取材応対。みゆきさん、「オールナイトニッポン」で触れてくれたんですってね。”ないことないこと喋るんだろうなあ”だそうです。はい、そうです、って違うか(笑)。妙なこと喋ったら、私の耳に入るからね、というプレッシャーでしょうか(笑)。
合間に収録もありますし、来週も”綱”、ですね。切れないことを願うばかりです。落ちるのはともかく、切れちゃうと這い上がれなくなりますからね。長野、雪、寒そうです。というわけで、ゆずの「終わらない歌」。コンサートが終わってもセットの大時計が動き続けてました。芸が細かかったです。じゃ、お休みなさい。