今日の「MIND OF MUSIC」の特集。先日発売になったback numberの新作アルバム「シャンデリア」の全曲紹介でした。メンバーからのコメントも紹介しました。5枚目のアルバム。前作「ラブストーリー」から1年8ヶ月ぶりですね。
アルバムに先駆けたシングル「クリスマスソング」が売れてます。配信チャートぶっちりぎで4週間か5週間一位ですね。プロデユース・アレンジに小林武史さんが加わって、彼らの曲の中でも情感たっぷりな曲に仕上がってます。
でも、売れる理由が明確な曲ですね。クリスマスのこの雑踏や喧噪になじめない若者の心境を実に巧みに歌っている。わざとらしいクリスマスムードや商魂みえみえのデコレーションやイルミネーションに居心地の悪さを感じてしまう独り身のつぶやきが歌になっている。
タイトルも「クリスマスソング」ですからね。ど真ん中。確信犯的なタイトルなのか、もうどうにでもなれ、的な思い切りなのか、どっちかでしょうね。でも、それに負けない曲になってると思いますよ。
達郎さんの「クリスマスイブ」の独壇場だったJ-POPのクリスマスソングに一石を投じたというか、一つの定型を作ったんじゃないでしょうか。アルバムはそれだけじゃないです。彼らの十八番とも言える失恋ソングから人生を感じさせる家族ソングまで奥行きは深いです。
そう、男性アーテイストでこんなにリアルな失恋ソングを書くバンドはいないでしょう。シンガーソングライターでも見当たらないかな。自虐失恋ソング。俺はダメだとか、なんて馬鹿なんだという泣き言のようなぼやきに思い当たる人も多いでしょう。
自虐エンターテインメントというスタイルはあるんでしょうけど、ロックバンドでは少ないですよね。以前はどっか私小説的なきらいもあったんですけど、それが作風として確立された感じです。これでもか、という自虐に思わず笑ってしまったりします。愛すべきバンドでしょう。
今週、インタビューがあるんですよ。なかなか楽しみです。今週ね、今年の山場、って毎週そんなこと言ってるね。明日はインタビューが一本と収録が一本。終わってからね。「ALL AREA」の原稿は書きました。ツアー前編ですからね。具体的なことが書けない。来年、ツアー終了後に後編も掲載される予定なんで、イントロダクションという感じです。
曲ですね。大ヒット中、back numberの「クリスマスソング」を。じゃ、お休みなさい。