明日と来週のNACK5「J-POP TALKIN’」のゲストがワカバ。さっき完パケをしてきました。ワカバというのは2000年に結成された三人組。ライブには二人で出て行って、一人は楽曲制作専念という役割。介護福祉専門学校の友人という関係ですね。今年の3月に「見せたいもの」というシングルを出しました。
そのシングルは、メンバーの一人のおばあちゃんの入院を歌ってるんですね。その歌が結構、染みるんですよ。自分の体験じゃないと歌えないような実感がこもってる。あざとくならないで聞かせる歌になってます。ただ、「J-POP TALKIN’」のゲストにお願いしたのはそれだけじゃないんです。
結成15年。思うような結果が残せてない現実に答えを出したい。そのシングルを路上で手売りして5000枚売れなかったら解散、と決めたんだそうです。シングルの発売は3月25日、その日から東京都内を連日路上ライブで回ってるんです。僕は先週の金曜日、上野駅前で見ました。
キャスター一つに機材を積んで、どこからともなく表れて15分くらいでセッテイング。20分くらいかな、25分くらいかな、歌って、CDを買って貰う。そんな様子を見てました。募金の人に挨拶したり、待ち合わせの人に声をかけたりしながら、集まった人の気をそらさないように聞かせる。最後に「見せたいもの」を歌った時には拍手が涌いてました。
駅前のガード下ですからね。相当にうるさい。でも、それを逆手にとって、もっと近くに来て下さいと距離を縮めてゆく。お客さんの呼吸を見計らったようなタイミングはプロという印象でした。路上のプロ、というのも変ですけどね。路上の聞かせどころを知っている感じでした。
毎日やってるんだそうです。一日に場所を何度も変えて歌う。デビューした頃は、路上をやりながら全国を回ったそうです。北海道一週間、東北や九州には一ヶ月というんですよ。CDが売れたらホテル。売れなかったらクルマの中で寝る。自由だなあという感じ。若かったらそういう旅をしてみたいですよ。
で、もし、5000枚売れなかったら解散。今、3000枚ちょっとだそうです。来年の3月までに売り切るでしょうか。解散は回避出来るでしょうか。というような話を聞いてます。路上、最近、厳しいんですって。東京は自由な街のはずなのにね。とうわけで、ワカバの「見せたいもの」を。じゃ、お休みなさい。