が、ありました。FM COCOLO「LEGEND FORUM」の9月3週目のゲストですね。特集は村井邦彦さん。アルファミュージックの設立者で作曲家。彼の盟友の作詞家が山上さんですね。僕よりちょうど10年上。初めてお目にかかりました。
お名前はもう昔からですね。「翼をください」や「学生街の喫茶店」始め、ヒット曲の数知れず。それも歌謡曲の泥臭さやあざとさのないどっか知的でヒューマンな詞が多い方。70年代のニューミュージックの中で、一番シンガーソングライター寄りの作詞家だったでしょう。
そう、初めてなんですよ。松本隆さんより少し上。ラジオ番組なんかでもあんまりお出になってなかったんじゃないでしょうか。ちょっと大人な感じだったのかな。でも、穏やかで誠実そうな方でした。記憶も確かでしたし、っていうと失礼か。
でも、僕の方に失礼がありましたからねえ。思い込みが強すぎて、彼が書いたのではない曲の名前を挙げてしまって「それは僕じゃないと思いますよ」とやんわりと咎められてしまったり。そういうのがほんとに増えてきてる。以前から不用意ではあったんですけど、それがひどくなってる。
昨日、慌てて台本を書いたからかな。自分のいい加減さが嫌になりますね。全部自分のせいなんで自分を責めるしかないわけですが。でも、ほんとうに丁寧に応対して頂きました。いい方だなあ、というのがじんわりと伝わってくる人っていますよね。そういう方でした。オンエアは9月21日の月曜日ですね。FM COCOLOです。
というわけで、9月ですよ。早いですよねえ。夕方、6時半になると暗かったりして一気に気が滅入ってしまう。淋しい季節です。でもね、夜、地元の駅前の定食屋さんでご飯を食べてたら、隣のOLでしょうね。二人連れの会話が良かったんですよ。
今年、会社に入ったんでしょう。やりとりの中でふっと耳に飛び込んできた台詞が感動的に新鮮だったんです。それはね、「入社した頃と全然違うね」。なんか良い感じだったんですよ。学生時代の親友なのかな。雰囲気が似てたから双子、というわけないか。年子の姉妹かな。
派手じゃないんだけど、ふんわりとしていて匂いたつような二人。OLなんだけど、世の中ずれしてない感じ。よく聞いてると、一人の子には仕事場で好きな男性が出来て、その話をしてる。最初は仕事場の空気に馴染んでいたというような一般的な話をしていて、だんだんその男性のことになるというパターンね。
聞き手の方も過剰な反応もなくて割と淡々と聞いていて、さりげなく「良かったじゃない」的な感想を口にする程度。何か微笑ましかったんですよ。9月というのはそういう時期なんだなあと思った次第です。夏休みが終わって、それぞれの環境で新しい何かが始まってる。
僕の方が先に出たんですが「お幸せに」と言いたい気分でありました。若いって良いね、という清涼感。というわけで、曲ですね。赤い鳥「翼をください」。原詩には”今、富とか名誉ならばいらないけど 翼がほしい”という一行があったんですよ。それを。じゃ、お休みなさい。