が終わって、喫茶店で放心しております。ボーッとしているというより茫然としている。何でしょうね、このめまいがするような空白感。虚脱感という感じでもないな。自分の力不足が嫌になるという感じでしょうか。何か切ない。
中身、濃かったと思います。松本さんは、ほんとにリラックスというか、本音というか、自然体で話をしてくれました。こっちの問題ですね。それを生かし切れなかったというのかな。もっと話を聞けたのにとか、あの話も聞きたかったとか、そういうことばかりが押し寄せてしまって、頭が真っ白になってる。
45年分ですからねえ。しかも、ずっと同じ時代を見てきている。でも、求められているのはそんなに古い話じゃないということも分かっている。彼も、そのことを踏まえて話をしてくれているのに、そこに行ききれなかった。行けばいいわけじゃないですけど。
たぶん、番組は良い番組になると思います。でも、自分の中でもっと出来たんじゃないなかなあ、という感じは否めないでしょうね。15年ぶりという気負いもあるでしょうし、彼の存在感に気圧されたのかもしれない。と書きながら、自分は何を求めていたんだろうと思ったりね。
やっぱり70年代の印象が強いんでしょうねえ。でも、みんなが知りたいのは80年代、聖子さん以降だったりもするんでしょうし。それが自分の中でうまくバランスを取れない時があったのかなとかね。普段、あんまり考えない時代のことを聞いたからもあるんでしょうね。
思いがけないことを記憶してくれてたり、嬉しいこともあったんですけど、それだけにその頃の話を聞き足りなかったかな思ったりするのは、僕の甘えか(笑)。でも、70年代のことって思い出すと客観的になれなくなるんですよね。
松本さん、良い年の取り方してるなあ、と思いました。そんなことが伝わると良いですね。何せ15年ぶりですからね。次はないかもしれませんね。そう思うともっと切ない。この1時間あまりを大切にしまっておこうと思います。長々とすいません(笑)。
外はまだ明るいですよ。白い雪の夜ではありません(笑)。夕闇が訪れる前の白く淡い黄昏。そう、こういう喫茶店の感覚、喫茶店の窓際で流れる人並みを見ている空気感を言葉にしてくれたのが松本さんで、音にしてくれたのがはっぴいえんどだったなあ、とあの頃の新宿を思い出したりしております。
というわけで、明日は胃カメラと腸カメラのダブル検診。どうなりますか。曲ですね。”流れる人波を~僕は見てる~”。はっぴいえんど「12月の雨の日」を。今は7月ですが。じゃ、お休みなさい、にはまだ早いですけど(笑)。