素晴らしかったですねえ。ツアーの追加公演ならではの完全燃焼ぶり。でも、3時間15分という時間なのに、まだ声に余裕がありそうでした。実際は残ってないかもしれませんけど、持てる力を出し切った感は、清々しくもありました。ライブが始まった時の表情と終えた時の表情が全然違う。透明感すら感じさせる大橋さんのオーラでした。
良いライブバンドになったなあ、というと変ですけど、これも武道館マジックなんでしょうね。どっか別の次元に行きそうな盛り上がりと演奏。こんなにアグレッシブでフィジカルなバンドだったんだと思いました。アルバムの曲以外のこれまでの曲も今の熱量で演奏する。力強かったです。
それでいて、ゆるさも満載。どこに行くか分からない世間話も彼らの親近感に繋がってます。常田さんとのやりとりの自然さも時間の積み重ねを感じさせますし。人柄がそのまま出る飾り気のなさ。こういう屈託のない客席との距離感も彼らのライブの特徴になってますね。”会いに行く”という表現がぴったりなライブでもあります。
佐野さんの関連のインタビュー、面白かったですよ。深沼さんもスパムさんも、思ったより遙かに饒舌な方でした。デイレクターが、どうやって編集しましょうと頭を抱えるくらいの密度の濃さ。お二人とも40代。佐野さんが、そういう下の世代とどうつきあっているかの証明のような話しがたくさん聞けました。
ザ・コヨーテバンド、今が旬というんでしょうか。スキルもハートもスピリットも豊かなミュージシャンが作り出すグルーブの気持ちよさと、そこに載った日本語の詩情。大人のロック、というより、大人でなければ表現出来ないロック。そんなアルバムがどうやって誕生したかの証言のようなインタビューでした。
というわけで、明日はマーチンの大宮ソニック。これも楽しみです。曲ですね。新作アルバム「スキマスイッチ」のツアーですけど、やっぱりこの曲の良さが染みました。スキマで「奏」を。じゃ、お休みなさい。