明日の「MIND OF MUSIC」。来週5月20日発売のアルバム「Colour」の特集。全曲紹介です。前作から6年。正確には5年半ぶり。その間に彼女は布袋さんとロンドンに移住しました。向こうに行ってからのオリジナル1作目ですね。
2013年に一枚作ってますが、それはユーミンのカバー。彼女にとってユーミンは憧れの人で、そんな大それたこと、最初は”命がけ”だったんだそうです。でも、ロンドンに移ってから初めて作ったのが、ユーミンのカバーで、もう一度、音楽人生をやりなおすような感じだった、とオフィシャルインタビューでは言ってますね。
大人っぽい芳醇なアルバムという感じ。何しろ、ミュージシャンもプロデユーサーも向こうの人。それどころか、シャーデーとか、インコグニートとか、80年代のアシッドジャズと言われたロンドン発のブームの立役者ばかりがそろってる。まさにメイド・イン・ロンドン、というアルバムでした。
大人度というんでしょうか。大人じゃないと作れない、大人だから歌える歌と出せる音。ゆったりした風格と風通し。彼女のあの透明感と華やかさを兼ね備えた声が生きてます。インタビューとか読んでると、やっぱり移住は色々大変なこともあったみたいで、そういう悪戦苦闘が浄化ているようなアルバムです。
ロンドン、旅行で行くのと暮らすのは全く違うというのはよく聞きます。一見幸せ一杯で、順風満帆に見えるようでも、家族で移れば大変なこともあります。学校とか近所付き合いとか。そういうしみじみ感も背景になってるんでしょう。まあ、住むとなれば大変なのはどこでも同じかもしれませんけどね。
ロンドン、行ってないなあ。いつ以来なんだろう。15年は経ちますね。音楽業界の景気が良かった時は、取材とかあったんですが、って昔話ね、おとぎ話(笑)。というわけで、曲です。今井美樹さんがデビューした時、石川セリみたいだなと思ったんですよ。そんな話も。アルバムはまだ発売前。彼女の曲、「PRIDE」を。あの曲と「PIECE OF MY WISH」は好きですね。じゃ、お休みなさい。