昨日、SIONのインタビューの番組名を書くのを忘れてました。NACK5「J-POP TALKIN’」、今週と来週の二週間。土曜日夜10時からです、と業務連絡(笑)。結構、長い時間話してましたね。久々に会ったとは思えないインタビュー。ゆったりした良い時間でした。
5年前かな、都内のスタジオでばったり会ったことがあったんですけど、顔を合わせるのもそれ以来。インタビューは、ほんとに20年以上空いてます。でも、インタビューというかしこまった感じじゃなかったかな。何て言うんだろう、喫茶店の片隅でボソボソ話してる感じかな。
彼のデビューが85年。インデイーズでのミニアルバムのタイトルが「新宿の片隅で」。初めてインタビューしたのは、ファーストアルバム「俺の声」の時だったと思います。僕の最初の仕事がタウン誌「新宿プレイマップ」の編集ですからね。同じ”新宿育ち”というう親近感もありました。
音楽もデイランや拓郎さんと近い気がしましたし、名前、同じなんですよ。秀樹(笑)。しかも、誕生日が一日違い。年は一回り以上ですけど、そんなこともあったんでしょう。そっから5,6年間は、定期的に取材してましたね。
臆面もなく言ってしまえば、僕も若かったですからね。朝まで飲んだりということもありました。その頃、頻繁に会っていたミュージシャンの中でも、そういう機会は多かったんじゃないかあ。酔って絡まれたこともあったり、ムキになって言い合った覚えがありますね。
みんなハリネズミみたいに身構えて生きてたのかな。それから25年近く経って、お互い現役で話が出来る。僕も活字ばっかりの頃でしたからね。ラジオのスタジオで会うのも初めてでした。あれは何だったんだろうねえ、という感じでどっか気恥ずかしくて、それでいて懐古的にもならない。じっくり味わっていたい時間でした。
でもね、心残りもあるんですよ。彼の初期の名曲「クロージングタイム」の話をしていて、彼が「トムはお酒飲まないのを知って驚いた」と言った時、トム・ウエイツの名前が一瞬、詰まってしまって出てこなかった。今も元気なアメリカのしゃがれ声の王者。話をつなげなかった。これが年、なんですよ。
ま、いいか(笑)。そうだ、彼の会った時の開口一番が「心臓、大丈夫」でありました。この間、心臓のこと書いたからですね。失礼しました、病気じゃないです(笑)。ちょっと不整脈が出ただけ。もし、そんな風に思われた方がいらしたら、すみません、大げさで。
というわけで、SIONの「クロージングタイム」。新作アルバム「俺空は此処にある」には入ってませんが。最高の”閉店音楽”(笑)。一日の終わりにね。じゃ、お休みなさい。