このブログのタイトルは猫。なのに犬(笑)。個人的にも猫の方がずっと好きだったんですけどね。”ずっと好きだったんだぜ”という斎藤和義さんのあの歌の話ではありません。ハワイ話の一つですね。
ハワイ島は、元ヒッピーみたいな人が結構いるんですよ。ニール・ヤングが住んでいたという話しもありますし、なくなってしまった元ボ・ガンボスのどんとさんもそうだったんじゃないでしょうか。
そういう人たちは若い人ばかりじゃないですし、むしろ、お年の方が多かったりするんですが、日本だときっとホームレス扱いがされるだろうな、という風体の人も少なくないです。それでなくても短パンTシャツの島ですからね。
一見、じゃなくても貧しそうな人がたいてい犬を連れている。片や、世界から集まったリッチメンたちも同じように暮らしていたりする。彼らもやっぱり犬を散歩させたりしてるわけです。食べさせているものも、きっと違うだろうなあと容易に想像できる。
犬って、自分が置かれた環境を他と比較したりしないのかなと思ったんですよ。俺の主人は文無しなのに、あっちの犬は超セレブ。あいつ、俺が見たことのない高級肉を食べてる、ふざけやがってとか。
人を羨んだり、自分を嘆いたりしないのかなあと思って、犬を飼っている友人に聞いてみたら、しないんじゃない、という答えが返ってきました。猫しか飼ったことのない身としては、何とも新鮮に思えたんですね。
猫は違うでしょう。隣の家の猫が食べている食事の方が良いと分かれば、そこに忍び込んでも取ろうとする。あまりにもひどい環境だと、家出するみたいに逃げ出して行方不明になったりもしますよね。
犬はそんなことしないんですってね。どんなの貧しい環境でも、ひたすらご主人について行く。ねえ、こんなに身勝手な人間ばかりの時代に、そんな滅私奉公的なエゴのない動物がいるんだと思ったんですよ。だからハチ公みたいな忠犬物語が生まれるんでしょう。
老人と海、という小説はありましたけど、あの光景は老人と犬、老ヒッピーと犬でした。そういう格差、みたいなものの包み込んでしまうのがハワイという島の空気ではあるんでしょうけどね。
そう、ワイキキに住んでいる知人が、今回、話してくれましたけど、アメリカや中国のお金持ちが、ワイキキの不動産などを買いあさってるんだそうです。もう、ハワイ出身のロコは家を持てないだろうと言ってました。
日本は円安ですからねえ。そういう話に重みを感じました。買い物にも慎重になってしまう。だって、100円で買えていたものが120円なわけですよ。2割高。金額が大きくなればなるほどずしんと来る。その感覚は去年と全然違いました。だから犬が偉いと思ったのかな(笑)。
日本は暖かいです。一週間でこんなに気候が変わるのかというくらい。お彼岸の墓参りにも行ってきました。もうすぐ春です。BEGINの「春にゴンドラ」を。高校が島にないために卒業すると島を出て行く、そんな旅立ちの歌です。
”行ってこいよ””行ってくるね”というやりとりが泣けます。BEGINは今年デビュー25周年。福山さんと同じ。彼らは犬派かな猫派かな。アロハ、とか言ったりして(笑)。じゃ、お休みなさい。