遅ればせながら行ってきました、丸の内ピカデリー。日曜日の昼間の回、半分以上は埋まってました。当初は30日までだったようですが、好評につき公開延長のようです。まずは一安心というところでしょうか。俺が安心してどうなる、ですけど(笑)。
良かったですね。大画面・大音量。二階の席の最前列で見てたんですが、コンサート会場とは違う浸り方が出来ましたね。カメラワークの力が大きいかな。適度な距離感を保ってくれてるんで、自分の感情で見ることが出来る。
特別なアングルとか、トリッキーな映像がない。もちろん、全身とか表情のアップとか横顔とか様々な角度から彼女を捕らえてるんですが、過剰じゃない。寄りすぎないし、入り込みすぎない。歌を邪魔しない。カメラに野心がない、というのかな。
下心と言っても良いか。人がやってないことをやってやろうという功名心がない。彼女の歌を映像に収めるには何が必要かだけ考えている感じ。コンサート会場では見ることの出来ない角度や距離で歌にゆだねさせてくれる。
心地よかったです。20曲、至福の時間でした。特に後半、「倒木の敗者復活戦」から「世情」にゆくところの透明な張り詰め方はすごかったですね。マイクを握りしめて祈るようなシーンは涙ぐみそうになりました。
歌のオーラに抱かれているというんでしょうか。あの心地よさは、また見たくなりますね。いつまで延長なんでしょう。それも今後の成績次第ということになるのでしょうが。「マッサン」効果もあるのかな。カップルの姿も多かったです。
ライブはまだ見たことがないという人にも格好のシミュレーションでしょうし。間に合うようでしたら、是非。今朝、6時に起きたら、人質事件の結末のニュースをやっていたこともあるでしょう。歌詞のあちこちに、色々考えてしまったということもありました。
日本がテロの標的となったことを宣告された日。なぜそうなったのか。この日がどんな風に後生に語られるんだろうと思います。曲ですね。みゆきさん「愛だけを残せ」。今、世界は何を残そうとしてるんでしょうか。