今日、1月に発売になるライブ映像作品の試写会がありました。ファンクラブの会員なのかな、抽選に当たった人も一緒でした。青山のレストラン形式のイベントスペース。まるで映画館のような大画面とライブハウスのような大音量。迫力でした。
ライブのパブリックビューイングを見てるような錯覚に陥るくらい。丸々2時間半かな。すごかったです。一曲ごとに拍手が起きてました。記憶が生々しく蘇ったというより、今、まさにそこでライブが行われているという臨場感でした。
当然のことながら、ライブがすごかったわけですけど、映像が、それに対して謙虚という感じなんですよ。謙虚、でいいかな。真摯と言っても良いですね。映像が一人歩きしてない。作り手が”作品”を作ろうとしてないというんでしょうか。
分かるかなあ、このニュアンス。特別な作為をしてないんですね。みんなを驚かせようという編集とか、凝った構成とか、飛躍したイメージで作ってない。力み過ぎにも感情過多にもなってない。そこで何が起きて、どんな歌と演奏で、どういうライブだったかを忠実に記録しようとしている。
WOWOWの中継とあのドキュメンタリーを撮ったスタッフが作ってるんですが、テレビの良さが出た感じですね。テレビの人が撮ると、ともすると単調になったり、画一的な映像になることもあるんですが、今回はそれが効を奏していると思いました。
それが一番説得力があるという判断だったんでしょう。ともかく氷室さんとメンバーを追っている。彼の表情や仕草や筋肉の動きや、身体全体のシルエットが的確に捕らえられている。あのMCもそのまま入ってましたし、客席の空気も伝わってくる。息を呑んでしまいました。
それにしても、すごい一夜だったんだなあと終わってから放心するくらい。今日、見たのは一日目。二日目の映像は目下編集中だそうです。そっちはどうなるんだろうという感じでした。少なくともテレビで見たのとは相当違いました。ザ・ライブ、という映像ですね。
今日は12月24日。1224。1987年、渋谷公会堂でBOO/WYの解散が告げられた日。この日が試写会だったのも理由があるわけですね。発売までまだ時間はありますが、速報、みたいなもんかな。その後は佐野元春さんのクリスマス・ライブ。そう、朝、ジョー・コッカーが死んだ記事も見ました。その話は明日ね。
年末、色んな事があります。六本木はカップルだらけでした。今年もカミサンを一人にしてしまいました。こういう仕事ですからしょうがないかな、とも思うのですが、内心、申し訳ないと思ってます。
アスファルトの上のクリスマス・イブ。曲は「Dear Algernon」か、佐野さんの「クリスマスタイム・イン・ブルー」か。どっちかなあ。ニュアンスは違いますね。あなたはどっちのクリスマスだったんでしょう。お好きな方を(笑)。じゃ、メリー・クリスマス。お休みなさい。