先日、小室哲哉さんのインタビューをしたこともあって、TMのツアー東京公演に行きました。TMは、去年、幕張メッセで行われた「All That Love」以来。あの時はプリプリの再結成や米米クラブもでたりという震災支援チャリテイでしたけど、今回はワンマン。何と、94年の東京ドーム以来ですよ。そうか、20年ぶりですか。
お見事でしたよ。映像と照明と演奏の連動。さすがデジタルの貴公子、キーボードの魔術師、小室さんならではのエンターテインメント・ショー。そこに宇都宮隆さんの肉体感や木根尚登さんのフォーキーな人柄も加わって、デジタルなだけじゃない生身の感覚も織り込まれている。
TMがJ-POPに残した功績は三つあると思ってるんですね。一つは、テクノロジーとダンスミュージックの融合、YMOがやれなかったテクノの大衆化を果たしたこと。二つ目は、少女向けのファンタジーやメルヘンに思想を加えたこと。問題意識というんでしょうか。地球とか人間の生死とかね。
三つ目はライブの劇場化でしょうか。東京ドームで行った「キャロル」というショーは、全編がミュージカル風なストーリーになってました。今回はその続編という印象もありました。全編の撮り下ろし映像には色んな謎や意味も含まれている。ファンやマニアは、そこにはまるんでしょうね。
機材が進歩してますからね。同じ曲でも古くない。最新の音で装いが変わってくる。まだまだやれそうな感じでした。来年もツアーが決まって、2月にはさいたまスーパーアリーナがあります。こういう実験精神のバンドが少なくなってますからね。貴重な存在になってると思いました。
そうだ、昨日書いた大瀧さんのアルバム「Best Always」、オリコンのアルバムのウイークリーチャートは2位でしたよ。最後にJUJUを抜いたみたい。一位はATUSHI。これはしょうがないか。でも、拍手ですね。というわけで、明日は目一杯原稿と準備。ライブは米津玄師さん。これも楽しみです。
曲ですね。TMで新曲「I am」を。大国のトップがシャウトしたって世界は微笑まないから、という一節がありました。あ、「深夜食堂」録画してますけど、まだ見る時間がありません。じゃ、お休みなさい。