という映画が公開されるんですよ。一昨年から去年にかけて行われたみゆきさんのツアー「縁会2012~2013」の映像版ですね。DVDでは明後日12日に発売になるんですが、これの劇場仕様ですね。音を5.1に作り直してます。
「縁会」というのは、このツアーからついたネーミングですね。「宴会」じゃないんです。”宴”じゃなくて”縁”。彼女はずっと「コンサートは一期一会」と言ってましたし、ここでこうして一緒になるのも何かの縁。色んな縁が集まって一つのコンサートが出来上がっている。そんな”会”ということですね。
彼女は89年からずっと「夜会」という世界に例のない音楽舞台を続けているわけですね。あちらは、オリジナルの脚本に沿った物語があり、音楽も書き下ろしの新曲だし、台詞もあったりする。照明も舞台も徹底して作り込んだフィクションを見せてくれる。
コンサートは全く対照的なものなわけで、それを象徴する言葉が「縁会」。これからは「夜会」と「縁会」が、活動の両輪になってゆく。あの時のツアーがその記念すべき最初となったわけです。それの映像版。公開は1月24日、全国ロードショーです。
彼女の映像が映画館で公開されるのはこれが5作目。「歌旅」「歌姫」「夜会・2/2」「雛祭り」に次ぎます。全編ライブ、という意味では「歌旅」以来ですが、雰囲気や質感は相当に違うと思いますね。で、監督の翁長裕さんにインタビューしてました。
彼は、佐野さんやGLAY、ブランキー・ジェット・シティの映像で知られる映像作家ですけど、過剰な演出やカットも使わずに曲の雰囲気や歌のオーラ、みゆきさんの存在感を増幅するイマジネーション豊かな作品に仕上げてます。
というような話は公式サイトに書け、という気がしてきたんで、この辺で辞めます(笑)。でも、ほんとに、どっぷりと浸れるライブ映像だと思いますよ。映画館のうす暗いほのかな空間にはぴったりでしょうね。
映画館、行ってないなあ、って話しがいきなり現実(笑)。行ってるか。この間も清志郎さんの映画の試写が映画館でした。映画を見に行ってないなということか。映画とか小説。時間があればもっと見たり読んだりしたいんですけど、そういう時間がない。
仮にそういう時間が出来てもやっぱりコンサートに行ってしまいますからね。仕方ないか。アーテイストは自分が音楽そのものだから、音楽を離れる時間というのが成立するんでしょうけど、僕等は、音楽に寄り添ってないと、自分が何者か定かではなくなる。
その分、色んな音楽を半ば野次馬としても楽しめてしまうんですね。きっと,アーテイストとは基本的な立脚点が違うんだろうなと思うこともあります、って何を書いてるんでしょう(笑)。アーティストから見ると、許せない音楽でも、僕等は楽しんでしまうこともありますからね。
この「縁会・劇場版」のことは、どこかでお目に止まるかもしれません。全国ロードショー公開。東京は新宿ピカデリーと丸の内ピカデリー。丸の内ピカデリーはその昔、ビートルズ映画の上映館としても知られてました。
というわけで、今日は暖かい気持の良い一日でした。明日はいきなり12月だそうです、と書くと、みゆきさんの「12月」しかないじゃないか(笑)。でも、「縁会」で歌われていた曲「縁」を。83年のアルバム「予感」の中の曲。「ファイト!」の入った名盤ね。じゃ、お休みなさい。