という本があります。書いたのは、音楽プロデユーサー、牧村憲一さん。去年発売になったばかり。タイトルにあるように1969年から89年までの1年ごとに書かれた編年エッセイです。出ているのは知ってましたけど、今日、ようやく手に入れました。
牧村さんは、69年に小室等さんのグループ、六文銭のマネジメントを皮切りに、ユイ音楽出版、CM制作会社ONアソシエイツのデイレクターを経て、シュガーベイブやセンチメンタルシテイロマンス、大貫妙子さん、加藤和彦さん、竹内まりやさんらの制作宣伝の会社を設立したプロデユーサーですね。
明日、FM COCOLOの「J-POP LEGEND FORUM」のインタビューがあるんですよ。竹内まりやさんの初期の三枚のアルバムのプロデユースが彼なんで、その話を聞きます。彼がデビューのきっかけを作った人なんですね。
80年代以降も、細野晴臣さんのレーベル、ノンスタンダードのプロデユーサーもしていて、80年代後半には、渋谷系の人気グループ、フリッパーズギターも世に送り出してます。それで69年から89年という年代が明記された本でもあるんですね。
実は、僕と同じ年なんですけど、ちゃんと話を聞くのは始めてなんです。顔も名前も知っているのに、そういう機会がなかった。色んなプロジェクトやレコード制作、アーテイストプロデユースの常に現場の人だった。裏方というんでしょうね。
同じ年なのに、僕はずっと媒体側というんでしょうか。まあ、物事や作品が出来上がってから見ることが多かったですし、彼はそういうところには出てこない。ずっと土台作りに関わる人だった。一番、いろんなことを知っている人でもあるわけです。「神田川」のデイレクターだったことをこの本で知りました。
やっと語り始めたというのが、その本「ニッポン・ポップス・クロニクル」なんですね。はっぴいえんど、シュガーベイブ、ミカバンドに象徴される音楽の流れの現場が綴られています。今まで、気になっていた人と、やっと話しが出来るというインタビューでもあります。
僕は、どこに行っても第三者であり傍観者としてしか語れませんけど、ほんとに現場にいた人だから語れることもあるわけで、そういう人がどんどん語ってくれるといいなと思うんですよ。少しでも力になれればと思ったりしてます。
昨日、にしこり選手、早起きして見ちゃいましたよ。その分、一日ぐったりでした。一昨日の話し疲れが抜けない(笑)。来週、17日も「ぷらすと」。テーマはGLAYです。というわけで、牧村さんがプロデユースしたアーテイスト、フリッパーズギターのシングル「恋とマシンガン」を。じゃ、お休みなさい。