何の話になるんでしょうか(笑)。両方とも知らない、という方も多いでしょう。東京キッドはそんなでもないかな。劇作家、東由多加さんが率いていたミュージカル集団。70年代から80年代にかけては一時代を築きました。柴田恭兵さんが所属していた劇団でもありますね。初期の音楽は下田逸郎さんが書いてました。
対して、ゆるめるモ!は、土曜日に恵比寿のリキッドルームで見た、8人組アイドル。と言ってもいわゆる地下アイドルというのかな。7月にスペース・シャワー・レーベルからファーストフル・アルバムが出たばかりです。スペシャが発売する初のアイドルですね。
でも、AKBとかモモクロとかと比べると、成り立ちも音楽も相当に違いますね。それが面白かった。リキッドルームは、スタンデイングで900人入るのかな。以前、Def Techとか、9mm Parabellum Bulletteとか、Nico Touches The Wallsも見ましたね。完売だったみたいです。
で、彼女たちを見ながら、キッドのことを思い浮かべてたんですよ。そう、その二つにどんな共通点があるのか、ということですね。それはね、”素人性”であります。キッドブラザーズは、脚本があってないような芝居だったんですよ。
後期はそうじゃなくなったようですけど、70年代当時は、役者が自分の体験を自分の言葉で話したりしてたんですね。そのリアリテイがドラマになった。当時、深夜放送の葉書みたいと思ったことがありました。台詞を完璧に演技するという方法論と全く違ってたわけです。
ゆるめるモ!は、モモクロに衝撃を受けたという30代後半のライターが、自分でもアイドルを手がけたいと、原宿や青山で女の子を路上スカウトして集めたというグループなんですね。学生時代のバンド仲間で曲を作って、友人のデザイナーがジャケットを書いたりしてCDを作ってしまった。
結成1年半。メンバーはもちろんスタッフも全員素人の手作り手弁当集団。でも、タワーレコードからミニアルバムが出て、今度、スペースシャワーから出たわけです。土曜日は初ワンマン。ライブは何と3時間!ラッパーのゲストが入ったりしてましたけど、彼女たちは出ずっぱりでした。
バンドが入っていて、彼らは達者でした。彼女たちはお世辞にもうまいとか、鍛えられているとは言えないんですが、歌もラップもダンスも素人ながらの一生懸命さは伝わってくる。トークなんかも、思ったことをそのまましゃべってる。普段の物差しでは測れない感じのライブだったんですよ。
音楽はかなりサブカルっぽい。その辺もマニアに受けているのもかもしれません。でも、アイドルシーンも”地下”で何か動いていることは間違いない。それは、70年代のアンダーグラウンドシーンと共通する何かがあるのかもしれない。そんなことを感じた次第です。
ま、時々、そういうものも見ます、ということで。ゆるめるモ!という名前は、窮屈な世の中を私たちがゆるめたい、という意味だそうです。ゆるーい、アイドルでもあります。どうなるんでしょうね。曲ですね。彼女たちの「生きろ!」という曲を。じゃ、お休みなさい。