ポールは幻になってしまいましたけどね。今日は、寒くもなく暑くもなく実に気持ちいい夜でした。思わず、ポールをここで見たかったなあと改めて未練がましい気持ちになりました。そう、ポールは南米で病気をもらってきてたんですね。
コンサートの中止はほんとに残念でしたけど、日本でウイルスに感染したわけじゃないと分かって、どこかほっとしたりしました。日本はそんなに病原菌がいるのかと思われるのも癪でしたからね。早く回復して、ツアーに戻って欲しいものです。僕のお腹は整腸剤のおかげで何とか大丈夫です。
で、国立だ。今日と明日がファイナルナイト。一日目の今日は「YELL FOR JAPAN」、国内アーテイストの競演。スキマスイッチ、ファンキー加藤、ナオト・インテイライミ、岸谷香、ゴスペラーズ、ゆず、斉藤和義、ウカスカジー、いきものがかりという順でした。
スキマスイッチが「全力少年」、岸谷さんがプリプリの「DIAMONDS」と一曲だった以外は、それぞれ二曲。これだけの顔ぶれがお互いを意識して張り合いつつ、国立競技場に別れを告げる。演奏はプロデユーサー、亀田誠治さん率いるバンド、良いイベントでしたよ。
それだけの出演者なのに音楽に統一感があったのはバンドの力でしょう。小林武史・桜井和寿抜きのBankbandという印象もありました。照明や演出にもお金がかかってる感じでしたしね。流れにも無駄がなくて、あっと言う間の2時間20分でした。
前にも書きましたけど、国立競技場は、スタンドの傾斜がゆるくてグランドが広い。とっても牧歌的な雰囲気のある会場なんですね。音が空に抜けてゆくような解放感もある。ストリングスやホーンの生音の音圧が心地よくて、野外らしい良い会場だなあと思いました。
サッカーファンにとってはまさに聖地なんでしょうけど、僕はここでスポーツを見たことがないんで、そういう感慨はそんなになかったですが、コンサートは思い出しましたよ。85年6月15日の「ALL TOGETHER NOW」。国立が初めて音楽に使われた時ですね。
拓郎さんが司会、オフコースと一緒に歌った。ミカバンドにユーミンが加わって復活した。はっぴいえんどが12年ぶりに再結成した、サザンと佐野元春が、チューリップとチェッカーズがジョイントしたとか、ほんとにエピソードの多いコンサートでした。今日は、さすがにあの時ほどのドラマはなかったですけど。
そうやって考えると、国立最多アーテイスト、嵐とか、もっと大規模なイベントも出来たのかなと思ったりしますが、急に決まったみたいですからね。なにせ、チケット発売が5月11日、約二週間前ですよ。それにしてはよく集まりました。
明日もあるんですけどね。ラルク、SEKAI NO OWARI、MAN WITH A MISSION、PERFUME。面白い顔ぶれだなあと思うんですが、僕は代々木第一競技場でのLUNA SEAの25周年コンサート。先約でした。
というわけで曲です。オオトリがいきものがかりでした。本人達には、ゆずや桜井さんを差し置いて、という気分もあったでしょうね。でも、亀田さんの「未来を彼らに託したいと思います」には同感でした。もちろん、この曲が最後です。「風が吹いている」を。じゃ、お休みなさい。